長谷川ショック

 
 長谷川は相手が悪かった。相手のメキシカンは本物だった。

 中南米の世界レベルの選手は、例外なく左フックが強烈である。モンティエルもそうだった。

 長谷川が全ての左をかわすのは無理だと思ってはいたが、最初に決まった左は見えなかったのだろう。二の矢、三の矢のパンチも強烈であった。

 やはり残り10秒の拍子木が鳴って油断したか…。その隙を逃さなかったのにも脱帽だ。

 これで長谷川はボクサーとして全てを失った。しかし、それがボクシング。ボクシングの1敗ほど重い1敗はない。

 長谷川は再起を図るのだろうか? 精神的に難しいかもしれんな。

 1度でもKOされたボクサーは恐怖心を覚え、次の試合から踏み込めなくなるという。
で国士を打った雀士が次から4枚目のも切れなくなるのと同じだ。

 長谷川には十分ボクシングを堪能させてもらってきた。今日も1Rごとにションベンに行くような緊張感のある試合を見せてもらった。しばらくは日本人でこれほどの絶対王者は出現しないだろう。

 長谷川が負けたショックで、西岡の試合は惰性で見ていた。それでも、目の覚めるような左ストレートには瞠目した。モンティエルとのマッチアップが実現すれば面白い。

 興南、強いな。春季九州大会の決勝で明豊に圧勝したのだから。今年の明豊は打線が弱体化したものの、エースはプロ注目の山野という好チーム。その山野を滅多打ちにしたとは、相変わらず興南打線は当たっているようだ。

 130q程度しか出なかったという島袋も、夏の予選までにはきちんと調整してくるだろう。
これは、夏の恋人は興南で決まりか? 

 今朝はいつもより電車が空いていた。今日を休みにした奴が多いということか? 

 そしたら、とっつぁんがやってくれた。
なんと、無断欠勤したのである。

 書き置きも、出前電話もねぇたぁ。出前取り放題のわしも、無断欠勤は1度もしたことがない。
どうせ後から届けを出すのだろうが、上司もそんなデタラメを認めちゃいかん。

 今晩は長谷川ショックで嫌な夢を見る可能性がある。明日は頑張れないかもしれん…。



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