オランダ独立戦争

 
 今日は誕生日だ。だから、なんなんだよ。予定など、何にもナイマンだ。

 隣の席の女性に、今日が誕生日であることを言うバカはしなかった。
何歳になったかを聞かれるのも、それでシャミを引くのもハガいのでね。

 隣の女性にオランダ・マグカップを見せた。それで、わしがオランダの熱烈なファンであることを知った。

 が、わしが高校野球マッドであることはまだ教えていない。
その時は一巻の終わりというわけだ。

 オランダ−スペインの決勝を前にした、ここ3日間が最も楽しい。できれば決着がつくのを見たくない。こういう心境になっているのも珍しい。

 オランダ−スペインといえば、誰もが16世紀後半のオランダ独立戦争を思い出す。
『以後、はい』と言って、オランダ独立」、つまり、1581年がオランダがスペインから独立宣言をした年である。

 ちなみに、現在のオランダ国歌に、
「スペイン王がどうのこうの」という歌詞が挿入されている。また、オランダのナショナルカラーがオレンジ色なのは、当時の英雄・オレンジ公ウイリアムが由来である。

 オランダ独立戦争の背景には、旧教と新教の対立があった。今回の決勝戦は、トータルフットボールとパスサッカーの対決である。もっとも、今大会のオランダにクライフ時代の美しさはないがな。

 以下に、オランダ代表チームの採点表を載せてみたい。なお、1974年と1988年の採点は、イタリアのサッカー専門誌のガゼッタ・デル・スポルトによる。2010年は、わし独自の採点である。

 1974年              1988年                 2010年
 GK ヨンクブルート     6
 
 DF シュルビア      7.5
    ルイスベルヘン    6.5
    ハーン        7
    クロル         7.5
 
 MF ヤンセン        6.5
    ニースケンス      8.5
    ファン・ハネヘン    8
    
 FW レップ         7.5
    クライフ         9.5
    レンセンブリンク    8
 GK ファン・ブロイケレン   7.5
 
 DF ファン・アーレ      6.5
    ライカールト         8
    ロナルド・クーマン    7
    ファン・ティヘレン     6
    
 MF ボウターズ          6.5
     エルウィン・クーマン   6.5
     ミューレン         7
     ファン・ネンブルク     7
 
 FW  フリット           8.5
     ファン・バステン      8
 GK ステケレンブルフ     7
 
 DF ファン・デル・ビール    6.5
    ハイティンガ          6.5
    マイタセン         6.5
    ファン・ブロンクホルスト 6
 
 MF デ・ヨング          7
    ファン・ボメル         7
    スナイデル          8
    
 FW ロッベン          7.5
    ファン・ペルシー      6.5
     カイト           7


 それにしても、驚くのはクライフの9.5である。

 1974年の試合をビデオで何回も検証したが、確かに、クライフは凄かった。超高速ドリブル、40mのピンポイントパス、クライフターンと言われた切り返し。

 また、最後尾でボールをキープしながら味方に指示を与えたと思ったら、いつの間にか最前線に上がってシュートを打つという場面を何回も見た。つまり、クライフはセッターフォワードでありながら、MFでもあり、リベロでもあったわけだ。

 
ん? わしの雀力は何点かだと? 

 全盛期の20代後半は7.5、年間30万以上勝った10年前は8といったところか? もう引退したので、現状の雀力は採点はせん。

 Xの雀力が9であることは認めてやる。
ただし、競馬は3.5だ。

 そのXだが、
「今日は誕生日だ。何かお祝いの言葉はないのか?」とメールしてやったのに、5通目でやっと返信をよこすとは、どういうことだ? しかも、「おめでとう」だけとはよ。頭にきたので、「紀伊国屋にて、35歳初のクソをしています」と打電した。

 紀伊国屋で見つけた
「AD残酷物語」を近いうちに買いたい。だから、わしはSなんだよ。

 しかし、わしもいかんな。誕生日に、こんな愚にもつかない日記を書いているようでは…。

 
まあいい。今日もあとは寝るだけだしよ。

 歳を取ったことだし、明日から心機一転だ!



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