伊東旅行・後編

 
 朝起きたら、まだ雨が降っていやがった。それも、昨日にも増して強い降りであった。

 これでは、ホテルお薦めの森林浴に行けねぇ。一碧湖を訪れようにも、行くまでにずぶ濡れになってしまう。

 仕方がないので、朝食の9時まで部屋でウダウダすることにした。荷物の整理などをしていたら9時前になったので、戦いの場である食堂に向かった。

 食堂の少し手前で朝食がバイキングであることがわかった。
とたんに上機嫌になったわしであった。

 バイキングにしては料理の種類が少なかったが、そんなことはどうでもいい。メシもパンもしこたま食ってやったぜ。

 食堂で驚いたのは、小学生がいたことである。今日は平日だよな。

 小学校が創立記念日なにかで休みなのか? それとも、親が出前電話を小学校に入れたのか? よく事情がわからなかった。

 朝食には勝ったものの、雨は相変わらず激しく降っていた。さすがに、誰も庭にいなかった。東屋がいくつもある広い庭だし、晴れだったらと本当に惜しまれる。

 ホテルは瀟洒だったし、部屋も和洋2室あって快適に過ごせた。何より感動したのは、トイレの蓋が人を感知すると自動的に上がることであった。それだけ取っても、如何に近代的なホテルかがわかる。

 またの機会に是非とも訪れたい。
今度行った時にはサラダが出たりして…。

 偏食な奴はこれだからな。偏食を治す術はないものかねぇ。

 昼食は伊東駅周辺で魚料理を食べる予定であった。
魚がうまい町で、号泣組翁のようにカツどんを食うわしではない。

 が、朝食を食べ過ぎたことで、全く腹が減らなかった。そこで、お土産を買って、時間を早めて東京へ帰ることにした。

 お土産で買ったのは、わさび漬け、干物、伊勢海老味噌汁である。職場の奴らへはだと? そんなものはねぇ。

 結局、家に着いたのは4時前であった。
新聞で巨人が横浜に負けたのを知って爆笑した。

 
昨日先発した横浜の新人の真下は、高校野球ファンなら誰も知っている。去年の春季関東大会、猛打で知られる日大三打線を完封したのが真下であった。

 さすがに、巨人ももう終わりだな。激ペンのおっさんが健在だったら、辞世の句を詠んだことだろう。

 
今、帰ってきた症候群に襲われている。なにせ、明日は仕事だ。しかも、明日は忙しい。

 サラダの次は仕事との闘いか…。まじでハガい。



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