キンシャサノキセキ

 
 今日の日刊スポーツの一面も競馬であった。それはいいけどよ、ゲンダイの土曜版をなんとかしろ。競馬記事が厚いせいで読むところが少ねぇじゃねぇか。

 しかも、いつもより10円高い。
その分をまとめてXに請求することにする。

 競馬の記事をチラッと見たら、キンシャサノキセキという名前の馬がいて驚いた。
それでピンと来なければ、ボクシングファンじゃないぜ。

 キンシャサノキセキ…。モハメド・アリがジョージ・フォアマンにキンシャサで奇跡的に勝った試合に由来する馬名であることは間違いない。馬主にも熱心なボクシングファンがいるんだな。

 キンシャサでのモハメド・アリvsジョージ・フォアマンは異例づくめであった。アフリカでのヘビー級の世界タイトルマッチが初めてなら、午前3時試合開始というのも異常であった。もっとも、それはアメリカのゴールデンタイムに合わせるためであったが。

 わしは、今でもあの試合は怪しいと思っている。史上最高の強打者と言われたフォアマンが全盛期を過ぎたアリに負けるなんてあり得んよ。

 実際、試合前の賭け率は、フォアマン4:アリ1であった。アリに判定勝ちしたことのあるジョー・フレージャーとケン・ノートンを、フォアマンはともに2RでKOしている事実があるのだから、当然の賭け率である。

 また、梶原一騎は太賀誠に以下のセリフを言わせている。

※太賀誠は部屋にカシアス・クレイ(モハメド・アリ)のポスターを張っていた。


 
「カシアス・クレイ…。あんたはリングのケンカにかけちゃ天才だった。だがよ、でっかすぎる相手に挑戦しちまった。ベトナム戦争行きを拒否してアメリカって国家に…。

 そのため王座を取り上げられての長い空白期間が、あんたをボクサーとして
弦の切れた音を出さねえギターに変えた。

 それでも、あんたはジョージ・フォアマンって若い怪物に挑戦状を叩きつけた。誰が見ても勝ちめのねえケンカ状を! 

 だからよ…、だからこそ、あんたにゃ俺の部屋を飾る資格がある。誰もが減速するヘアピンカーブで逆に加速して死んだ隣のF1レーサーとともにな」


 つまり、梶原先生もアリが生まれて初めてテンカウントを聞くと思っていたわけだ。

 それがご存じの通りアリの8回KO勝ち。試合はボクシング史上に残る番狂わせであり、
「キンシャサの奇跡」と呼ばれた。

 この試合でアリはカリスマになったわけだが、カリスマになった奴はみんな、絶対に不利と言われた試合に勝っている。そして、KO負けをしない。

 レナードもそうだ。誰がハグラーに勝てると思ったであろうか? 

 
というわけで、Xに今日のメインレースでキンシャサノキセキを買うように命令した。野郎、わしの命令を守っただろうな。

 結局、キンシャサノキセキは着外であった。どのみち、Xが取れたとは思えん。

 ちなみに、競走馬の名前は9字以内と決められている。キンシャサノキセキはきっちり9字だ。わしも日記の題名も極力9字以内に抑えている。

 今日は幻の70連勝目か。
相撲協会やNHKが死んだ子の歳を数えるのはわかるがな。

 ともかく、今場所も白鵬の優勝だろう。他に優勝する奴が見当たらない。
万が一にも魁皇が優勝したら飛び込む。

 明日の休みは予定が何にもナイマン。フリー雀荘に行くことだけはないと言っておきたい。


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