昔の高校野球記事
出前の日は伸び伸びできる。あいつらが仕事をしているかと思うと、自然と笑みが出てしまった。出前は取ってこそ華だ。
午前中、e−Taxにトライしてみた。税務署に出向くのがうざったいのでな。
ところが、何回やっても還付金の数字が0を示しくさった。それでは何が何やらわからぬ。
仕方がない。来週中に税務署に殴り込みに行くか。
しかし、e−Taxを作成した奴、使えねぇ。午前は時間を無駄にしてしまった。
午後から自分の部屋の天袋を整理することにした。天袋の整理は暮れから伸び伸びになっていたのである。
天袋にはハガい思い出の写真もあった。そんなのをいつまでも待っているのは毒だ。思い切って処分した。
天袋からキムラ店のスタンプカードが出てきた。ちょっと見て破いてしまったのは失敗であった。今日の日記にアップすれば良かったわ。
そのカードは、石原に潰された歌舞伎町の店が発行したものである。スタンプが10回ほどで途切れてしまったのは石原のせいだ。
てめぇはクソ下品な作品を書いているくせに、キムラ店を根絶やしにしたのは許せん。ちったぁキムラ嬢や店員の生活を考えろ。奴が人の人生をなんとも思っていないのは確かだ。
しかし、情けないのが、そのカードに「再発行」と書かれていたことである。カードをなくすとハガいんだよ。それまで貯めていたスタンプがチャラになるからな。
天袋の奥に、1976年から83年の朝日新聞の縮刷版のコピーがまとまってあった。もちろん、高校野球の記事をコピーしたものである。このところ読んでいなかったので、つい読み耽ってしまった。
昔の記事は面白かった。大会の行方を占う記者座談会は優勝争いの話が中心で、かわい子ちゃん高校には言及していない。
中でも、1977年夏の大会の記者座談会がユニークである。9段ある記事のうちの6段途中にまで優勝争いの話が及んだ。
5段目の途中で司会が、「6人が挙げた8強をA’’(3点)、A’(2点)、A(1点)で採点してみると、智弁学園が17点で圧倒的1位。続いて今治西、広島商が11点でともに2位。桜美林、東洋大姫路は10点。千葉商9点、早稲田実8点、星稜6点という結果になった」と、話を総括し出した。
F:智弁学園の点数が高過ぎるよ。
D:早稲田実はちょっと低い。
B:星稜と東洋大姫路も低過ぎると思う。
A:千葉商も辛い。
いやはや、今の記者座談会では考えられない内容だ。記者座談会はこうじゃなくちゃいけねぇ。
また、1回戦の組合せが決まった後に、各校の監督に大会の優勝候補を3校挙げさせた企画も画期的であった。それによって、優勝候補の監督がどの高校をマークしているかがわかったからな。
1976年夏の大会は、崇徳と柳川商が超大型チームであった。崇徳の吉田監督、柳川商の福田監督ともお互いの実力を認め合い、お互いを3強の1つに挙げた。
もし選抜の優勝監督だった崇徳のじじぃ監督が夏も監督だったら、どこを3強にしただろうか? じじぃ監督の性格からして、「うち以外に強豪はない」と言ったかもしれん。じじぃ監督は、そういう不遜な態度から、夏の予選前に監督の座から引きずり降ろされていたのである。
77年の大会では、智弁学園と早実の評判が高かった。が、早実の和田監督が智弁学園を3強の1つにしたのに対し、智弁学園の高嶋監督は早実を3強に挙げなかった。
つまり、和田監督の片思いだったわけだ。同じ年の選抜で、智弁学園は内容的に早実に完勝しているからな。それにしても、この頃から強豪校の監督をしている高嶋監督には驚くばかりである。
1978年夏の3強アンケートでは、PLの鶴岡監督、箕島の尾藤監督がお互いのチームの名を挙げた。新チーム結成以来、1勝1敗。お互いを警戒するのは当然だろう。
その2人がともに南陽工を3強の1つに入れていたのには、今更ながらびっくりした。それだけ津田の評価が高かったわけである。
1983年になると、大会前のアンケート結果は集計されたが、個々の監督のアンケート結果が載らなくなった。これは今もって残念である。
蔦監督は、どこを3強に挙げていたのか? 中京、箕島、興南か?
また、当時は本音を書く記者が多かった。1977年の抽選後の記事が目を引く。
「いきなりぶつかり合う智弁学園−星稜、早実−桜美林、東洋大姫路−千葉商に比べ、8強の残り広島商と今治西の2校は恵まれた。広島商は佐賀商、今治西は釧路江南が相手。実力に差があるのは事実で、よほどのことがない限り、勝ち進む可能性が高い」
今、こんな記事を書く奴はいない。今はきれいごとばかりで、つまらねぇ。
あに? わしが高校野球おたくだと? そんなことは言われなくてもわかっとる。
これから飯だ。飯を食ったら、また縮刷版のコピーを読む。
今日はわしにとっては、実に有意義な出前となった。明日も肥沃な日を過ごしたいものだ。
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