上司と面談
木曜が週始めというのは素晴らしい。世のサラリーマンがすでに3日働いているところ、わしは今日が初日。なのに、いきなりクソ雨とはついとらん。
今週、上司との面接がある。わし以外の奴は、昨日までに終わらせたそうだ。わしは昨日まで休みだったので、今日、上司に特別に面接をやってもらった。
普通なら、昨日かおとといに出て来いと言われる。そこは仏の上司。これほど楽な上司に当たったのは、役満をツモるようなものである。
上司との面談はつつがなく終わった。というより、とっつぁんの悪口で盛り上がった。
上司がとっつぁんに悪感情を持っているのがよくわかったよ。とっつぁんも、仏の上司にあれだけ嫌われているようではいかん。
昨日、とっつぁんとの面接があったそうである。お互いに嫌っているだけに、剣呑な雰囲気になったことだろう。わしが上司だったら、3分で切り上げているところだ。
上司は、とっつぁんとの面接で、「出前を取りたければ、紙切れを置くのではなく、ちゃんと有給カードを出しなさい」と諭したようだ。
そんなもん、当然の注意である。60近くの奴がそんなことで注意されるなよ。
ところが、とっつぁんはそれを曲解し、「では、有給を取るなということですか?」と絡んできたという。
それで、今日、当てつけのように、始業時間から10分以上も遅れて席に着いた。そして、みかんを食べ出した。やっぱ、この男には最低評価を下すべきだ。
上司に、号泣組翁との面接について聞いてみた。いろいろと訴えていたそうである。たぶん、出前を取りまくるわしやとっつぁんのことを腐したのだろう。
が、例によって、何を言っているか聞き取れなかったので、上司は右から左に聞き流したという。ふっ、哀れだね、どうにも。
一気に冷えくさったのに、風呂暖房の工事が来週たぁ、ハガい。来週の水曜まで、石油ファンヒーターの温風を浴室に送ることで凌ぐしかない。
そろそろ風邪を引きそうな嫌な予感だ。風邪で出前を取ることだけは、何としても避けたい。
ともかく、今日も電気毛布にくるまって寝るだけよ。
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