大会10日目

 
 やはりムーミンは澤田を先発させた。わしなら怖くて、ようできん。

 大阪桐蔭打線が予想以上に相手左腕を打ったからいいようなものの、相手投手の術中に陥って負けでもしたら、クソハガいところであった。何より、大阪桐蔭で勝負している博徒が気の毒だ。

 それにしても、大阪桐蔭打線は凄い。初回から、森、水本が左対左をものともせず、難しい球をヒットにして先取点。濟々黌が勝つには先取点が不可欠だっただけに、初回の1点は効いた。

 そして、見る者の度肝を抜いたのは、大阪桐蔭の3本のホームラン。澤田の一発は、誰も予想していなかっただけに大きかった。

 続いて出た森のホームランは、低めのストレートを引っ張った高校生離れした一発だった。田端の一発は、センターバックスクリーンへの豪快な一打。

 大阪桐蔭打線を止められるのは、桐光学園の松井だけだろう。ただし、まだスタミナがある時に限る。

 大阪桐蔭は、9回は危なかった。ワンアウト満塁で代打の一撃はセンターライナーであったが、どちらかにそれていたら、どうなっていたか。球場が判官びいきになっていただけにな。

 今日は、7時55分に目覚ましで起きた。今、目覚ましは単なるベル。デビルマンなどの曲をセットする気力はまだない。

 眠気まなこで第1試合を観だしたら、いきなりの天久の先頭打者ホームランで目が覚めた。そして、北條の豪快な一発で完全に正気になった。

 田村にも一発が出たし、強敵と思われた神村学園に完勝した光星学院も強い。ただ、投手力は大阪桐蔭が上。光星学院が選抜の雪辱を果たすのは難しい。

 ここで悩むのは、大会ベストナインの捕手を森にするか、田村にするかである。79年の箕島・嶋田、浪商・香川以来の悩ましい選択だ。

 第3試合は、試合途中、雨で2時間以上も中断になった。7回表が0点であったら、明徳義塾のコールド勝ちになっていたろう。

 が、中止になったのが6回のツーアウトの時点だった。だから、高野連は、何が何でも中止にしない方向で動いた。

 馬淵のおっさんも、中止になるかどうか、気を揉んでいたか? いや、あのおっさんのことだ。ここで高野連が中止にするわけがないと読んでいたと思われる。

 注目は、明日の抽選だ。大阪桐蔭からすれば、準々決勝の相手が桐光学園か倉敷商かで全然違う。浦和学院か光星学院でも、絶叫マシーンになる。

 作新学振の野球部員が逮捕された事件の感想は、ここでは申し上げない。ただし、一言。これが佐伯のじぃさんが高野連の会長時代だったら、今頃、作新学院ナインが帰郷の途にあることは間違いない。

 明日も8時前に起きんとな。今日も早寝するしかない…。


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