よく勝ったな

 
 午後12時過ぎに弟から電話が掛かってきた。「お前、今日は電話してくるなよ。仕事で遅くなるから、亀田の試合を結果を知らないで録画で見るからさ」 

 そんなヤボはしねぇよ。それより、「お前」とは何たる言い草だ。世が世なら、わしは兄上だぞ。いや、平家の棟梁やも知れん。

 弟は、「亀田は絶対KOされる」と言っていた。わしも同じ予想だ。その階級で背がずば抜けて高く、パンチもある奴は最も厄介な相手だからである。

 かつてのハーンズがそうだった。パンチ力はそれほどでもなかったが、エウゼビオ・ペドロサもそういうタイプであった。

 いわば、今日の亀田の相手は、日本人が最も苦手とするタイプ。実際、三原正はハーンズからの試合の申し込みを断ったし、ロイヤル小林はペドロサ相手に何もできなかった。

 三原が逃げたのは当然である。ぶっ殺されるためにアメリカくんだりまで行くバカはいねぇ。

 弟は、「コンフェデ杯の日本の組は凄いな」とも言っていた。確かにな。

 アホなスポーツ新聞が、日本が入った組を「死の組」と書いているが、死の組とは、2006年のドイツW杯のC組のアルゼンチン、オランダ、コートジボワール、セルビア・モンテネグロのように、4か国とも強豪の組のことを言うんだよ。

 1か国でもかわい子ちゃん国が入ったら、死の組とは言わん。他の3か国からすれば、日本はアウトサイダーだ。

 それにしても、タヒチと同じ組にならなくて良かったぜ。そんな超かわい子ちゃんとの試合なんざ意味がねぇ。もっとも、日本とタヒチが第4シードだったであろう。

 しかし、亀田長男はよく勝ったな。何より戦法が良かった。あれしかないという勝ち方であった。

 ただ、相手が評判倒れだったのは確かである。KO率が高いのは、かわい子ちゃん相手が多かったという話は本当だったくせぇ。

 なにより、力石ばりのアッパーがそんなになかったのが意外であった。それは打たなかったのではなく、亀田が打たせなかったと言える。

 亀田長男を負けにしたジャッジにはクソを食らわしたい。有効打をほとんどもらってねぇじゃねぇか。

 今日、勝つか負けるかでは大違い。新年をチャンピオンで迎えられることで、TBSから年末年始の番組に声が掛かるだろうしな。

 亀田次男はダメだ。パンチ力も、スピードも、テクニックも、フットワークも、とてもではないが、世界チャンピオンにはなれるものではない。来年、誰に挑戦しても負けるって。

 今日のボクシング中継中に流れた民主党と自民党のCMに吐いた。自民党は論外だが、野田が全面に出たCMは、おぞましいの一言。奴の口上には虫唾が走る。

 老害とチンピラの党のCMなぞ、絶対に目にしたくねぇ。これから選挙まで民放を見るのをやめるか。

 WBCの日本代表を知った。前回、前々回に比較して小粒な感は否めない。

 それでも、悪くないメンバーだ。疑問なのは村田の選出くらいか? 

 仕方ねぇ。読売勢も応援するか。なんとしても、半島国にだけは負けるなよ。

 明日から仕事か…。仕事の日の方が気分的に楽に感じるのがハガい…。



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