わしに自炊は無理

 
 日曜の電車は快適だ。混んでないし、ダイヤが密でないので、到着時間も早い。ある意味、天国である。

 「愛と誠」で、愛のストーカーもどきだった秀才・石清水が愛を追って、名門・青葉台高校から悪の花園実業に転校して、数学の授業で図形の問題を当てられた。

 それをあっという間に正解したら、「さすが青葉台! こんな優秀な生徒だけだったら教師は天国!」と、数学の教師は絶叫した。「天国」と書いて、そんな場面を思い出しているようでは、わしもいかんな。

 なんと、元隣の席の女性が出前電話をよこした。出前といっても、遅刻の電話であったが、そんなことは初めてじゃないか。

 寝坊でもしたかと思ったら、タイムカード兼用の社員証を家に置き忘れて取りに帰ったからだったという。

 まあ、そうだろうな。大納言のような二日酔いによる出前や、とっつぁんみたいなデタラメな出前を、元隣の席の女性が取るわけがないわな。

 朝、画伯からメールがあった。「12月10日の日記にもラブリーな誤字がありますよ」って、「9時」を「9痔」にしていたくせぇ。

 ったく、なんたるドジ。さっそく訂正したわい。

 今日の昼飯は、号泣組翁と一緒にセブンイレブンに買い出しに行った。わしが買ったのはタンメン、翁はパスタであった。タンメンだと野菜を食えるからな。

 タンメンに入っているような野菜は大丈夫なのだ。その辺は、イチローや中田英寿を凌駕している。

 そういや昨日、書記長から、「自炊したら、どうですか? 凝り性だから嵌ると思いますよ」と言われたな。せいうちは、それに対して、「無理、無理」と、即座に割って入った。

 よくわしのことを知ってるじゃねぇか。いくらわしが凝り性だからって、自炊などできるわけがない。うざったがり屋、不器用、偏食と、三拍子揃っているからな。

 家に帰って、サッカーを見ていたら、いきなり選挙番組に切り替わりくさった。そして、サッカーは画面の半分に追いやられた。
 
 そうなったら、もういい。誰が選挙番組など見るか。

 明日は、いやがおうにも選挙結果を知ってしまう。明日は激怒の1日になりそうな予感だ…。



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