デタラメに回答する

　
　昼休みにダイコクドラッグにサプリを買いに行った。が、店の前で待ち構えていたアンケートおばさんに捕まった。

　携帯電話のアンケートに答えたら1000円くれるだと？　なら、いい。

　アンケートおばさんに、とあるビルの６階に連行された。ビルの名前など知らん。

　ビルの６階か…。その昔、北池袋のビルの９階によく行っていたことを思い出したぜ。そこがキムラ店であったことは書くまでもない。

　まず入り口で、携帯会社やマスコミの人間でないかを聞かれた。そうでないと言ったら、あっさりパスとなった。

　そんないい加減なチェックでいいのか？　社員証か保険証を提示させるべきではないか？　

　それから年齢を聞かれた。本当の年齢を言うバカはしない。

　10歳サバを読んでも構わねぇ。公的な調査でもないしな。

　それから、アホほど携帯電話とスマホを見せられた。そして、そのデザインや色、特長などについて、アンケートを取らされた。

　そんなもん、デタラメに回答したに決まっているだろ。気にいった色は全て黒にマークした。

　わしはオールブラックスが好きなんじゃい。次回のワールドカップ・イングランド大会でも、競馬がヘタクソな奴の首級を挙げたる。

　しかし、わしにそんなアンケートをしても意味がないって。スマホに変える気など毛頭ないんだからよ。

　最後に、わしの回答をチェックされた。そこで矛盾を突かれた。

　「機能、色、使い勝手とも『たいへん良い』にマークされているのに、このスマホの全体評価が低いのはなぜでですか？」だと？　

　ハガい。「全体評価のマークの欄を間違えました」と、これまたデタラメに答えた。それで解放されたのだから楽なもんよ。

　帰りに500円の図書券を２枚もらった。それで、「近代麻雀」を正規の値段で買うか。

　いや、それはもったいない。まだ購入していない秋季大会の特集号で使う。いずれせによ、大切に温存する。

　今年も、残りもう４日か。いいことなんて、何にもナイマンだった。来年もだろう。

　このまま朽ちていくのも、また人生か…。