鷲巣、死なず

 
 
矢も盾もたまらず、出勤前に職場近くのコンビニで「アカギ」を立ち読みした。そして,吐いた。またまたまたまたまたまた、福本伸行の牛歩戦術にやられたのである。

 死にかけた鷲巣をアカギが足蹴にして、鷲巣を死の淵から蘇らそうとするとは予想だにしなかった。それで、今月号では鷲巣は絶命しなかったのだ。

 頭にきたので、競馬がヘタクソな奴に速攻でメールした。立ち読みしてガッカリするのを救ってやったのだから有り難く思え。

 しかし、わしの学習力のなさも、ここに極まりだ。何度、福本の牛歩戦術に激怒すれば気が済むんだ。ある面、競馬で毎週のように損をする奴よりも学習能力がないと言える。

 今日は、大納言が昨日のうちに出前届けを出して休んだ。実は、昨日、かつてわしの左隣にいたあんちゃんの送別会だったのである。それで、酒飲みの大納言は出前を予約したのであった。

 わしは心療内科に予約が入っていたので行けなかった。本当は参加したかったのだが…。

 彼は本当に好青年であった。とっつぁんと違って仕事ぶりは真面目だったし、こちらが恐縮するくらい気配りもできた。まったくもって、惜しい人材である。

 昨日、最後の挨拶をした時に、「いろいろと邪魔をして、すいませんでした」と言われた。わしが隣に人がいるのをうざったがっていたのを悟られていたようだ。

 田舎に帰って公務員を目指すとのことだったが、田舎はコネや情実が罷り通っているくせぇからな。いばらの道かも知れん。

 明日は、耐震オヤジとのハガい再会である。向こうは、カモがネギを背負って来ると思っているだろう。

 そんなことは構わん。他の業者との見積もりの比較をする余裕がないしな。

 ともかく、ぼったくりにだけは注意したい。


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