大会11日目

 
 やはり、わしの予想は外れた。何が、浦和学院と仙台育英の決勝戦だ。節穴も大概にせぇや。

 が、大会前からわしが高知を高く評価していたのは事実。去年の11月10日の神宮大会に関しての日記に、以下のように書いている。

 「浦和学院−高知はライブで見たかった。エース同士の投げ合いのガチンコ勝負になったくせぇ。スコアからして、両校の実力が拮抗しているのがわかる。そして、お互いに全くかわい子ちゃんでないことも。この両校の対戦が選抜で再現されるか? それが決勝戦であっても、決して不思議ではない」

 わしの慧眼に恐れ入ったか。と、自分に対して毀誉褒貶してもせん無い。

 ここは、浦和学院と高知を「大会5強」に入れなかった朝日の記者に責任を取らせたい。ただ、言えるのは、朝日が挙げた「大会5強」が夏に甲子園に出場しても、優勝候補に挙げられるということである。

 にしても、仙台育英はモロかった。中盤のハガい2失点を取り返せないまま終わってしまった。完全に負けパターンだった早実戦を切り抜けたことで、勢いがつくと思ったのだが…。

 結局、9年前に東北・若生デブ監督が言ったことが証明されたわけだ。

 若生デブ監督がその時に何と言ったかというと、「このチームで優勝できなかったら、東北勢の優勝は当分ないのではないか」である。

 確かに、ダルビッシュが3年の時の東北高校はスーパーチームであった。わしは、ダルビッシュが3年の時の東北高校は、3年前の興南、一昨年の日大三、そして去年の大阪桐蔭に比肩するチームだったと、今でも思っている。

 県岐阜商は、2番手以降のピッチャーがかわい子ちゃん過ぎた。あれじゃ、バッティングがやや非力の済美であっても通用せんよ。県岐阜商としては、藤田が降板した時点で終わりであった。

 藤田がマウンドを降りたのは、足の痛みが限界を越していたからだと思ったら、そうであった。手負いの状態で、よくあそこまで投げたものである。夏に県岐阜商が甲子園に戻ってきても、有力候補に推されるのは間違いない。

 長嶋と松井が同時に国民栄誉賞を受賞だと? 吐いた。官邸のあざとさにだ。人気取りなのが、競馬がヘタクソな奴のチートイ・リーチと同じように見え見えだ。

 ミスターはいいとしても、受賞が遅すぎる。松井の場合は、国民栄誉賞レベルまでの選手かどうか、少し疑問符が付く。

 松井なら、メジャーのパイオニアの野茂の方が国民栄誉賞にふさわしい。野茂は変人だから、国民栄誉賞を与えても人気取りにならないから与えないのか? 

 もっとも、国民栄誉賞など、デタラメ賞だからな。なんたって、八百長野郎が受賞しているんだからよ。

 ところで、猪木は国民栄誉賞を貰えないのか? プロレスを国民的人気にまで高めた最大の功労者じゃないか。

 それを言ったら、馬場もだ。馬場が全日本プロレスで活躍していた頃、馬場を知らない日本人はほとんどいなかったはずだ。

 そして、白井義男さんや具志堅も忘れるな。ボクシングというスポーツが過小評価されていることは疑いようもない。

 明日の甲子園の天気が心配だ。出前出勤する気力はないので、雨で順延になったら、気象予報士どもを許さん。

 ともかく、明日は休む…。


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