大会12日目

 
 またしても、わしの予想が外れた。第2試合は、小差で高知が勝つと思っていたのだが…。

 それでも、興味を引く決勝戦となった。2008年の沖縄尚学と聖望学園のように、実力差がある対戦ではないからな。

 浦和学院と済美の勝ち上がり方は対照的である。浦和学院はかわい子ちゃんとの対戦が多かったから、エースの小島は余力を持っていよう。

 それに対し、激戦ブロックを接戦の連続で勝ち上がってきた済美は、エース・安樂のスタミナが懸念される。日程からしても、連投の小島と3連投の安樂では負担が違う。

 総合力も浦和学院が上。明日は浦和学院が有利と思われる。

 が、このところ、麻雀同様に勘の冴えないわしだ。済美が勝つかもしれん。

 森士監督も、作夏の天理戦で学習したくせぇ。エース・小島を出し惜しみしないできた。

 それを考えたら、昨夏の3年生が気の毒だ。同期会などで森士監督はボロクソに言われているだろう。

 どうでもいいが、「木暮」の読み方が「こぐれ」なのか「きぐれ」なのか、訳がわからん。78年の甲子園で活躍した「木暮」は「こぐれ」とだった。

 「木暮」は北関東に多い苗字で、平家の落人が祖先という。言っとくが、わしの祖先も平家だぜ。

 第2試合は、あまり馴染みのないアナが担当だった。そのアナは、喉を痛めていたのか、ガラガラ声であった。

 「その声で9回までしゃべり続けるのはハガいな」と思っていたら、4回裏から森本アナと交替した。わしも長年、高校野球を見ているが、試合の途中でアナが代わるなど、記憶にないな。

 ガラガラ声だったアナは、「自己管理がなっていない」との理由で始末書を書かされるのだろうか? その方がハガい。

 第1試合は、初回に逆転ツーランが出てから、終始、浦和学院のペースであった。浦和学院としては、接戦を経験していないのが、明日の決勝戦へ向けて不安材料である。

 第2試合は、済美の2点目が高知には痛かった。2−2からスライダーが完全に外角低めに決まったのにボールと判定され、そのバッターに直後にヒットされ、そのランナーが得点になったのだから。

 それと、9回にノーアウト3塁で同点にできなかったのが悔やまれる。和田恋が簡単に打って出てセカンドフライに終わったことで、次打者以降にプレッシャーが掛かったと思われる。

 明日は甲子園の天気が心配だ。「午前中で雨は上がる」との予報を信じていいんだろうな。

 もし試合開始が遅れるなら、9年前に済美が優勝した時と全く同じシチュエーションになる。

 明日はダルビッシュが先発の試合もあるし、少しは早起きするか。ただし、目覚ましは掛けん。

 明日、何時に目が覚めるかは、神のみぞ知るだ。永遠に寝ているかもしれん…。


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