明日、大一番

　
　大阪に単身赴任している証券マンは、昨日、今日と大変であったろう。これだけ株価が乱高下しては、息つく暇もなかったはず。

　証券マンは、2009年12月の対局で、最後の８回で−320の最長不倒記録を樹立したことがある。その８回の最中、証券マンは「ずっと息ができなかった状態だった」と言っていたが、昨日、今日もそうだったに違いない。

　証券マンは、単身赴任である。まさに完全アウェイ。それで、昨日、今日の株の乱高下とはハガ過ぎる。

　それでも、完全アウェイで勝つのが真のチャンピオン。魔神・ガルーダもそう言って東京に乗り込み、剣持を蹴り殺した。

　今日は、どの会社の証券マンも出前は不可であったろう。出前を取った瞬間にクビよ。

　こうしてみると、いや、みなくても、雨だと休みおっさんや二日酔いで出前電話を掛けてよこす大納言らは、証券の世界では生きて行けまい。わしも右に同じだ。

　今日も、相撲の結果を知らずに帰宅できた。電車の中で相撲を話題にしている奴は皆無。職場でも、相撲の話をするのは、わしと相撲君だけ。

　相撲君よ。相撲の話し相手になってやっているんだから、わしらのクソメンツに入らんか？　悪いようにはせん。ただし、東風戦24回に付き合ってもらうぜ。

　今日も稀勢の里と白鵬が勝って、明日、全勝で直接対決を迎えることになった。明日は、ここ10年で最も盛り上がる対決になるのは必至。わしも、大いに楽しみにしている。

　問題は、その取り組みが結び前ということである。それだと、ライブで見られるかどうかギリギリなのだ。

　明日は、敢えて残業をするか。たとえライブでなくても、ネタバレはあるまい。

　今場所は、白鵬が完全に敵役になっている。明日も、稀勢の里への声援が圧倒的であろう。

　わしは、公正無私の立場で見る。博徒になっていないしな。

　しかし、今日の稀勢の里の相手を琴奨菊と間違っていたとは情けない。まだ頭が元に戻ってねぇくせぇ。

　稀勢の里vs白鵬の陰で、琴欧洲が足掻いているな。明日の相手の松鳳山に注射が効くか？　明日、負けたら千秋楽の一番がいよいよシャレにならなくなるぞ。

　わしも、睡眠薬を注射代わりにして、とっとと寝るか。それにしても、明日の一番が楽しみだ。