男子校面接
今日は、バイトの試験に受かった学生の面接を行った。それで、号泣組翁も出勤した。
もちろん、面接ではわしが主導権を握った。翁にしゃべらせたら、学生が吐くのは必定。
なにせ、近距離なのに何を言っているか聞き取れないからな。それに、翁の場合、1で済む説明が10になる。
バイトの試験を受けに来た奴らが全員男だったので、バイトが男子校状態になってしまった。かえすがえずも、堀北真希似の子がもったいない。
わしが主宰の試験だったら、翁が何と言おうと、たとえ0点であっても、絶対に取ったのによ。
だが、わしはまだ諦めていないぜ。何らかの策を講じる。
って、それじゃ、とっつぁんと同じじゃねぇか。カルピスおやじと同等に見られてたまるか。
明日の明け方に、コンフェデ杯のブラジル戦がある。睡眠薬を常用しているわしが、そんな時間に起きられるはずがない。
明日、何もなければ、朝、起きてから録画したやつを見るのだが、折悪く、明日は出勤である。なんとか結果を知らずに帰宅したい。
果たして、それが可能だろうか? 明日は日曜なので、ゲンダイや東スポの速報に触れることはない。また、翁がサッカーの話をするはずもない。
怖いのは、電車の中で話している奴らから情報が漏れることである。なので、明日は電車の中でiPodで音楽を聴く。それで音声を遮断するのだ。
それだけして結果が耳に入ったら仕方がない。「役満を振り込むよりはまし」と、自分を慰めよう。
明日、なんとか無事に家に帰って来たいものである…。
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