勝ってこねぇ

 
 なんとか結果を知らずに帰宅できた。これは、サッカーに興味がない奴ばかりが出勤していたことが大きい。

 号泣組翁は、サッカーの「サ」の字も口にしなかった。翁にとって興味があるのは、人のゴシップネタのみ。翁の辞書に、「動物を可愛がる」や「植物を愛でる」という文字はない。

 結果を耳にせずに帰れたものの、「計算外だよ、玄大佐」が起こった。iPodの充電池が帰りの電車に乗る前に切れてしまったのである。

 それで情報が耳に入ったらシャレにならない。帰りの電車の中では、ずっと人差し指で耳を塞いでいた。その姿を見て、周りの奴らは、わしを狂人と思ったかもしれん。

 で、試合を見た。そして、当然の結果に納得した。

 日本がブラジルに勝てっこねぇ。個人技も組織力も体力も違い過ぎる。

 万が一を起こすには、先取点が絶対に不可欠。なのに、逆にブラジルに、しかもエースのネイマールに、さらに試合開始3分に取られたのでは世話ねぇ。

 これで、しばらくは0−0でというプランが狂った。3巡目にダマの親満を振り込んだようなものだからな。

 ブラジルにとっては、この1点で十分であった。実際、その後、日本は何もできなかった。

 終わってみれば、0−3か。過密日程や過酷な移動を差し引いても、彼我の実力差。ワールドカップ優勝など、寝言にもならん。

 次のイタリア戦も完敗が見えている。メキシコからも点を取れないだろう。

 3試合連続で惨敗したら、イタ公のクビまである。ま、誰が監督でも、日本がブラジルやイタリアに勝てる道理はないが…。

 今日はネタバレせずに帰れた。しかし、これがワールドカップだったら、そうはうまくいかなかったであろう。

 来年の6月は、午前出前の金太郎アメになるのは確実。もっとも、来年も生きていたらの話だがな。

 「木曜朝のイタリア戦はどうするか?」だと? 午前出前に決まってるだろ。

 明日は、スペイン−ウルグアイが楽しみだ。ともかく、明日を少しでも肥沃な日にしたいものである。



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