大会初日
開幕日の朝日の朝刊には、大会の概観記事が掲載される。記者座談会の繰り返しの感はあるものの、記者座談会より締まりのある内容なので、大納言に読ませてもらおうと思った。
あに? 「新聞を持ってくるのを忘れた」だと? 何という怠慢だ。それでも大納言か。
仕方がないので、近くのコンビニに買いに行った。が、朝日だけが売り切れていた。イチイチ、ハガい。
別のコンビニで売られていた朝日を買って、大会の概観記事を読んだ。そしたら、記者座談会の「5強」が「3強」に絞られていた。
その「3強」とは、大阪桐蔭、浦和学院、日大三であった。すなわち、1位=大阪桐蔭、2位=浦和学院、3位=日大三ということである。その3校に続くのは済美と常葉菊川とあった。
大会の概観記事には、「抽選方法が変わり、本命が不在なことからスリリングな大会である」と書かれていた。
それには同感だ。3回戦まで組合せが決まっているなんて、夏の大会じゃねぇ。
しかし、試合が終わるごとに抽選というのは、やや興醒めである。勝ち残っている高校の主将が一堂に会しての抽選でないと、本当のその都度抽選とは言えん。
さすがに、今日は出前を取らなかった。以前ほど開会式に感動しなくなったことが大きい。
第1試合は予想外の結果となった。東海地区で随一の実力校と予選前から評判だった県岐阜商に完勝した大垣日大が、サガンに負けるたぁ。
しかも、3−0からマクられるかよ。坂口監督もベンチで吐いていた。
その気持ちはわかる。継投の失敗、敬遠策の裏目り、スクイズの不徹底と、自分の作戦がことごとく上手くいかなったのだからな。
サガンのピッチャーはなかなかの好投手であった。9回で145kmが出るとは驚いた。
まさか、2007年の再現はあるまいな。そうなったら出家する。
森はすげぇ。大会bPのスラッガーと言われるだけのものを見せた。葛川もまずますの投球をしたし、朝日が大阪桐蔭を優勝候補筆頭に推すのがよくわかった。
それにしても、日本文理の大井監督は、なぜ2年生エースを先発させなかったのか? 7、8回とナイスピッチングだったじゃないか。
逆に言えば、大阪桐蔭は助かった。2年生エースが先発だったら、もっと競った試合になったであろう。
果たして、大阪桐蔭打線は日川の長身ピッチャーを打てるか? 今日、日本文理の2年生ピッチャーに抑えられたことに不安を感じさせた。
箕島のアルプスレポートで、インタビューされた人物が上野山主将だと、一発ツモでわかった。頬がへこんだ顔は昔のままだ。
それはいいとして、50を超えたおっさんが茶髪にしてんなよ。わしは、いい大人の男が髪を染めるのは嫌いだ。
箕島が敗退したことで、箕島−星稜、箕島−明徳義塾の再戦がなくなった。それは残念である。
今日の帰り際、携帯が地震警報を鳴らした。身構えたが、全く揺れなかった。
すると、大酒飲みのおっさんが、「奈良でマグニチュード7.8」という情報をもたらした。
あんだと? それじゃ、直下型じゃないか。直下型でマグニチュード7.8なら、奈良は震度7だ。
職場の奴らは、法隆寺や東大寺の倒壊を口にしたが、わしは高校野球の大会そのものが中止になると思って吐き倒れた。って、奈良に住んでいる奴らのことを心配せんかい。
ところが、「奈良でマグニチュード7.8」というのは、全くのシャミであった。脅かしやがって、この野郎。
明日も出前を自重する。とにかく、出前は最大限に有効に使わないとな。
始まると、あっという間に終わるのが甲子園大会。今から夏の宴の終わりが怖い…。
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