メンツ集めをしろ

　
　競馬がヘタクソな奴の昼休みに電話した。むろん、メンツ集めの進捗状況を確かめるためである。

　あに？　まだ何もしていないだと？　

　それどころか、打てないかもしれないだと？　これだけの大型連休でツモれないことになったらシャレにならん。

　そこで、奴を揺さぶることにした。「お前、この冬はボーナス、出たのかよ？」と聞いたら、「出ねぇよ」と返ってきた。

　そりゃ、悲惨だな。夏に続いて‘ボーナスなし男君’とはよ。

　「お前、麻雀で俺らからボーナスをもらえばいいだろ」と、奴を挑発した。そしたら、野郎、「前向きに考える」と言い出した。

　だったら、初めからそういう方向で動け。そしたら、わしも人の悪いことをしなくても済んだのによ。

　しかし、奴の会社、大丈夫か？　奴が数か月後にプー太郎になっている可能性がないとも言えない。

　そしたら、当然、競馬は引退だな。いや、競馬は、即刻、引退しろ。

　もし奴の会社が倒産したら、雀ゴロか雀荘のメンバーになるしかあるまい。いや、昔とった杵柄で中学受験の数学の講師もあるか。

　ただ、中学受験の講師は若くないと採用されない。やはり麻雀で食うしかないな。

　今日のゲンダイは、３面ぶち抜きで猪瀬を罵倒していた。奴がどれだけ嫌な奴で、周囲から嫌われているかを再認識した。

　「上昇志向と権力欲のカタマリ。そういう野心家はたくさんいるが、猪瀬の場合は、そのために手段を選ばない。権力者に擦り寄る。そのくせ、表向きは作家を気取り、改革者ヅラをしているのだから、むしずが走るような根性の持ち主だ」

　ホント、どうしようもない奴だな。都庁の職員は、猪瀬が辞任して、さぞかしホッとしたことだろう。

　万が一、年末年始に打てないようなら、30日はフリー雀荘に繰り出す。それか、29日の大学時代の仲間の忘年会での二次会を徹マンにする。むろん、点ピンの東風戦だ。

　明日から恐怖の土・日出勤だ。役満を和了るイメトレをしながら仕事に勤しみたい。