判断力

　
　今朝も、急行西武新宿行きは混んでいた。が、先週の土曜のクソ混みから比べれば、なんてことはなかった。

　当日は途中で体がくの字になったからな。今のところ、腰の張りが出ていないのは助かる。

　金曜は夕方から雪が本格的に積もるという予報だったので、総務から、「残業しないで帰るように」との指令が出たそうである。

　しかし、土曜に出勤して金曜の残業の届け欄を見たら、‘しゃれこうべ’が９時半まで残業していたので目が点になった。残業デスマッチでは号泣組翁に一歩後れを取るものの、‘しゃれこうべ’も残業の鬼なのである。

　それにしたって、あの大雪の日に、しかも、総務から帰宅指令が出ているのに、Ｋ点超えの大ジャンプをしたとは、何を考えているいるんだ。

　で、今日、‘しゃれこうべ’に、「金曜は、ちゃんと家に帰れたのか？」と聞いたら、「三鷹駅でタクシー待ちをしておったんやが乗れんで、居酒屋で12時まで飲んでいたんよ。せやけど、居酒屋を出たら、タクシー乗り場にもっと人が並んでいて、結局、歩いて帰りましたわ」と返ってきた。

　時間が遅くなったら、よけいタクシーに乗れなくなるのは当たり前じゃないか。そんな判断もできんかぁ。

　‘しゃれこうべ’は仕事もシャワシャワの面があり、よく直属の上司の大納言に怒られている。いつかなど、「‘しゃれこうべ’って、本当に浪速大学を出ているの？」と吐いていた。

　翁と違って、人の出身大学のことなど口にしない大納言がそういうことを言うくらい、‘しゃれこうべ’は判断力がないのである。

　ただし、人はいい。そして、学力もある。そうでなければ、とっくに飛ばされているわ。

　このところ、大納言は‘しゃれこうべ’に注意をしなくなった。以前は、飲み屋で６時から11時まで‘しゃれこうべ’のシャワシャワぶりを嘆いていたというのに、今や匙を投げたくせぇ。

　‘しゃれこうべ’は、麻雀ができるそうである。だが、‘しゃれこうべ’とはやらん。どう考えたって、わしや競馬がヘタクソな奴と打つのに、ふさわしいメンツだとは思えないからである。

　競馬がヘタクソな奴め。奴は、中止になった東京競馬の代替レースで勝負したのか？　

　どうせ、無謀な勝負を挑んで大やけどを負ったんだろうよ。奴の傷口に塩を塗るのも悪趣味なんで、結果は聞かないことにしよう。

　こうしてみると、競馬がヘタクソな奴も、判断力がシャワシャワだな。博打は胴元が勝つということを未だに学習していないんだからよ。

　その点、わしの判断力は一頭地を抜いている。それは、わしが公営ギャンブルやパチンコをやらないことで明らかであろう。

　明日はノー残業デーか。もしかしたら残業せねばならないかもしれない。

　いや、やらん。翁に仕事を押しつける。

　その辺も見事な判断力だ…。