1人記者座談会

 
 ハガい。今朝も、西武線の男子校車両に美女が乗ってこなかった。本当に消えてしまったのかもしれん。

 その心の痛みに耐えて、間近に迫った選抜大会の1人記者座談会をしてみた。

 
−今大会は本命不在の大会との前評判だね。

 A:こういう大会も珍しい。それだけにスリリングな大会と言える。

 C:昨夏も波乱含みの大会と目され、実際、大会前はほとんどノーマークだった前橋育英が優勝した。

 D:今大会も意外な高校が優勝するかもしれない。

 −その中で、敢えて優勝の可能性がある高校を挙げると? 

 E−横浜かな。3年計画の3年目のチームで、浅間、高濱、川口などタレントが揃っている。

 A:エースの伊藤も経験値があって、安定している。問題は立ち上がりの悪さだ。

 C:横浜はかろうじて選抜された分、気楽に戦えるという心理的有利さもある。

 B:それは明徳義塾にも当てはまる。

 E:百戦錬磨の馬淵監督が、「岸が3点取られることはない」と、エース・岸に全幅の信頼を寄せている。

 D:昨夏の大会で、強打で鳴る大阪桐蔭打線を1点に封じた岸のピッチングは圧巻だった。

 A:が、明徳義塾は岸のワンマンチームのきらいがある。

 E:そんなことはない。公式戦のチーム打率は3割5分を超えているし、守備も鍛えられている。選抜初優勝の可能性は十分ある。

 −神宮大会で優勝した沖縄尚学と準優勝の日本文理は? 

 B:沖縄尚学は、エースの142km右腕・山城に注目したい。県大会では32イニング無失点を記録し、九州大会も5失点で切り抜けた。

 C:沖縄尚学は例年のように走れる選手が多いのも強み。

 A:とはいえ、08年の大会で優勝したチームほどの総合力はない。

 D:日本文理は、飯塚が投打の中心。他にも、トップバッターの星など強打者が揃っている。

 A:大井監督も、「今年のチームは打てる」と自信を持っている。

 B:ただ、優勝を狙うには投手力に不安を感じる。

 −レベルの高い近畿勢は? 

 B:秋の近畿大会を制した龍谷大平安は打力がある。原田監督も打線には手応えを感じており、優勝戦線に顔を出してきそうだ。

 E:龍谷大平安は、秋の近畿大会で安定した試合運びを見せた。選抜では有力候補に考えていいのではないか。

 C:近畿では智弁和歌山の評価も高い。

 D:山本、長、片山らの打線は、かつての強打のチームを彷彿させる。

 A:問題は投手陣だね。エース格になる投手が出て来れば、優勝戦線に絡んできそうだ。

 B:履正社は、岡田監督が、「歴代でも1、2を争うチーム力」と言っている。

 D:ライバルの大阪桐蔭を5回コールドの13−1で降した試合には凄みを感じた。

 C:ともに新2年生投手の永谷、溝田が従来の力を出せば、これまでに挙がった高校と対戦しても引けを取らない。

 −今まで名前が出た7校以外では? 

 E:三重の投打のバランスの良さを買いたい。神宮大会では龍谷大平安と互角の勝負をした。

 B:大会bP左腕の田嶋を擁する佐野日大も要注意だと思う。

 A:広島新庄には、好左腕の山岡がいる。高い勝率誇る広島新庄は不気味な存在だ。

 C:沖縄尚学と公式戦1勝1敗の美里工も怖い。横浜との練習試合でも互角だった。

 −やはり各校の運命を左右するのは抽選だね。

 A:それは言える。昨年優勝の浦和学院は抽選にも恵まれた。

 D:どの高校も、初戦で好投手のいる高校とは対戦したくないだろうね。

 −最後に総論を。

 E:本命不在の大会だけに、勢いに乗った高校がそのまま優勝する可能性が高い。それだけに、どのチームも、初戦、2戦目の戦いが重要になるだろう。


 こうして1人記者座談会をやったら、琴光喜に戻りたくなってきた。ここ最近、雨だと休むおっさんが、わしの周りをウロウロしているしな。

 雨だと休むおっさんは、わしをどうしても琴光喜にしたいくせぇ。あと10日、雨だと休むおっさんの誘惑に乗らないか?

 その自信はねぇ…。



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