横浜が優勝候補筆頭

 
 抽選の模様は、サンスポのサイトから固唾を飲んで見ていた。

 
「その時間は仕事中じゃなかったのか?」だと? そういう細かいことは、どうでもいいんだよ。

 抽選が終わってちょっとしてから、雨だと休むおっさんが、
「うまく散らばったね」と、わしの席までやってきた。

 だから、
「琴光喜には戻らん」って、何度も言わせるな。それより、あんたも仕事中じゃねぇか。ったく、お互い何をやってんだ。

 抽選は、関東・東京、近畿、九州、北海道、四国、中部、中国、東北、北陸の順に行われた。

 横浜が1回戦の最終試合に決まって、
「これはまずい」と思った。優勝するには7日間で5勝しないとならないからである。

 近畿の高校の抽選時はドキドキした。横浜の初戦の相手が龍谷大平安や履正社になるんじゃないかと、息が止まったままだった。その辺の心境は、高校野球ファンでないと理解できまい。

 結局、龍谷大平安、履正社とは、初戦ではぶつからなかった。が、龍谷大平安とは2回戦で顔を合わせることになった。それには、やや絶叫マシーンとなった。

 むろん、その日は出前を取る。序盤の大一番をライブで見ないバカはしない。

 横浜の初戦の相手が決まらないまま、四国の高校の抽選になった。明徳義塾と横浜が初戦で激突したらと思って、手汗をじっとりとかいた。

 両者が勝ち進んだ場合は、準決勝で激突する結果となった。ただ、両校にとって、準決勝まで辿り着くまでが大変だ。

 横浜は初戦は問題ないとして、2回戦の龍谷大平安が大一番となる。そこを切り抜けても、準々決勝で広島新庄が待っている。

 明徳義塾は、初戦からして厳しい。明徳義塾の岸と智弁和歌山打線は、初戦で最大の見物。岸が打ち込まれることは考えにくいこと、智弁和歌山の投手陣が脆弱なことからして、明徳義塾に分があると思うが…。

 明徳義塾にとって、2回戦の相手の美里工も厄介。とはいえ、負ける相手ではないのではないか。

 もう片側のブロックを見ると、履正社が抽選に恵まれた。初戦で当たる超かわい子ちゃんの都立小山台をはじめ、準決勝まで履正社を脅かす高校がない。

 優勝校筆頭と目す奴が多い沖縄尚学は、準々決勝の日本文理戦が山。神宮大会決勝戦の再現となるこのカードは、今度は打ち合いにはならないと思われる。

 池田は、21世紀枠の海南と当たって良かったな。かわい子ちゃんになってしまった池田が勝てる相手は、高野連の欺瞞そのものの21世枠しかないと思っていたら、本当に21世紀枠との対戦になった。

 21世紀枠の大島は、龍谷大平安が相手では、ひとたまりもあるまい。大島には悪いが、高野連に21世紀枠を再考させるようなラグビー試合にならんもんか。もしそうなっても、あいつらが21世紀枠を撤廃するはずもないがな。

 ここでベスト8進出校を予想したい。

 福知山成美、履正社、日本文理、沖縄尚学、三重、明徳義塾、広島新庄、横浜。って、どうせ半分も当たらんよ。

 しかし、めげずに、その先も見る。ベスト4は、履正社−沖縄尚学、明徳義塾−横浜。

 決勝戦の予想は難しい。敢えて言えば、履正社−横浜か? 

 というわけで、帰りがけに東スポを買った。今日の東スポに選抜の予想が詳しく載っているからである。

 今日の一面は浦和サポーターの愚行だったので、コンビニのレジに東スポを出す時は恥ずかしくなかった。他は、一部を除いて、クソみたいな記事ばかりだった。

 東スポを買うのは1年に1度である。夕刊紙を2誌も購読するほど、金も読む暇もない。

 東スポでは、
「総合力で他校をリードする」と、横浜を本命に挙げていた。わしと同じなのには納得だ。

 そして、対抗は
「琉球のライアンを擁する」沖縄尚学、3番手は「走攻守全てにトップレベルを誇る」龍谷大平安としていた。

 こうしてみると、横浜と龍谷大平安が2回戦で当たるのが如何にもったいないかがわかる。

 桑田が東大の大学院に合格だと? いくら東大野球部の特別コーチをしているからって、東大も落ちたもんだ。

 桑田の大学院入学は、学歴に屋上屋を架しているとしか思えない。実際、そういうのを学歴ロンダーリングと言うくせぇ。

 桑田と言えば、清原である。昨日までゲンダイが、
「清原和博に今何が起こっているのか?」を連載していた。

 その中で、清原が、
「盟友」とも「親友」とも言われた某大物OBからも、「もうついていけない」と、絶縁状を付きつけられたと書かれていた。

 その某大物OBは、大魔神・佐々木に違いあるまい。2人は同じ歳で、佐々木の引退試合で清原が号泣したほど仲が良かったのだが…。

 明日は土曜だから出勤者が少ない。なおさら、雨だと休むおっさんが絡んできそうだ。明日、雨が降らんもんか。

 ともかく、これから約半月、楽しませてもらう。


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