大会11日目

 
 しかめっ面のお兄さんに、「決勝戦の日は出て来るんだね」と言われた。決勝戦の日は下痢になってトイレに何度も駆け込むから、問題ないんじゃい。

 これが準決勝なら訳が違う。2試合あると、赤痢状態にならないとならなくなる。

 それにしても、ワンセグは有り難い。臨場感は味わえないものの、選手の動きとかはバッチリ見られる。

 ただ、うざったいのは、アナと解説者の発する言葉が文字として掘り起こされ、画面の下に出ることである。

 もし解説者が村田兆治だったら、文字として掘り起こすことは絶対に不可能。あのおっさんは、日本語をしゃべってねぇ。

 試合は、終始、龍谷大平安が優位に進めた。初回に2点を先制したことで、履正社の出鼻をくじいた。特に先頭バッターの徳本の3塁打が効いた。

 麻雀でも、東1局に和了った奴のトップ率は高い。ゲームごとは、先制点が大切なのをあらためて実感したわ。

 今日の龍谷大平安の勝因の1つは、原田監督の継投がうまくいったことである。わしだったら、先発の高橋をもっと引っ張っていただろう。

 だが、8回は危なかった。3番手として登板した左腕が、龍谷大平安のピッチャーとしてはかわい子ちゃんだったからである。

 4番手で出てきた背番号1の中田が、ワンアウト満塁でのノースリーから、よく無失点で凌いだものである。

 わしならクソ余裕で押し出しよ。って、わしがベンチ入りできるかい。

 優勝の瞬間は、バッテリーが抱き合わなかった。学年が違おうと、仲が悪かろうと、優勝が決まった瞬間は、バッテリーが抱き合わないと絵にならん。

 今日は、両チームとも守備が良かった。守備が破綻していたら、試合が壊れていたかもしれない。

 わしは、こういう守り合いの試合が好きだ。ノーガードの打ち合いはボクシングならいいが、決勝戦にはふさわしくない。

 現チームの平安は大型チームである。だから、原田監督が優勝を狙っていたのも当然と言える。

 06年のチームも、原田監督は自信を持っていたはず。なにせ、秋の段階で、京都外大西の本田、PLの前田を打ち込んだほどの強力打線だったからな。

 しかし、PL戦で信じられないような逆転負けをして選抜を逃した。夏の予選では、福知山成美の変則右腕の駒谷を打てず、3−4で敗れた。

 その時の原田監督の脱力感は如何ほどだったか、想像に難くない。選手とともに号泣したと思われる。

 履正社も好チームであった。大型選手はいないものの、投攻守にまとまっていた。

 履正社は、夏の大阪予選を勝ち抜けるか? PLあたりが立ちはだかりそうな気がする。

 ここで、選抜に出場したメンバーで、三白眼の男流・勝てるチームを考えたい。

 [投]岸(明徳義塾)
 [捕]長(智弁和歌山)
 [一]河合(龍谷大平安)
 [二]吉田(佐野日大)
 [三]岡本(智弁学園)
 [遊]高浜(横浜)
 [外]徳本(龍谷大平安)
    山本(智弁和歌山)
    浅間(横浜) 

 早期に敗退したチームでも、夏に戻って来て欲しい高校は、日本文理と智弁和歌山である。夏は、ともに優勝候補に推されると思われる。

 横浜はあかん。伊藤が昨夏の神奈川予選の後半のようなピッチングをしない限り、夏の甲子園出場は難しい。

 応援団賞最優秀賞に大島が選ばれたことに、敢えてアヤはつけん。

 龍谷大平安が優秀賞に選ばれたのには納得である。流行歌などを一切取り入れず、独自の応援は出色であった。

 よくわからないのが、智弁学園が優秀賞を受賞したのに、智弁和歌山が選外になったことである。どこに差があったのか、わけがわからん。

 今年は、夏の大会の前にワールドカップがある。とはいえ、明日からしばらく選抜ロスになるだろう。

 それも人生よ…。


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