神宮球場に死す
昼間、ウダウダ仕事をしていたら、書記長からメールが入った。「今日の神宮球場でのヤクルト−巨人を観に行きませんか?」というメールであった。
そんなもん、行くに決まっておる。バックネット裏の席だしな。
しかも、無料招待。そのお礼にビールを一杯おごった。それくらい安いもんよ。
行く前に今日の予告先発を知って吐いた。八木と菅野だと? ヤクルトが勝ってこねぇ。
と思ったら、乱戦になった。以下が、そのランニングスコアである。
読 売0200300031…9
ヤクルト1200000410…8
読売の熱烈なファンの書記長とわしは交互に吐き、最後に吐き死んだのは、わしであった。
試合後、「いい試合だった」と言っていた奴がいたが、それはトーシローの感想だ。書記長は「面倒くさい試合」、わしは「締まりのない試合」と評した。
始球式は山岸舞彩が行った。美脚を封印も、金田が始球式をするのとでは雲泥の差である。
2回裏に相川と今浪が連続ピッチャー強襲安打で出塁して、菅野を一旦はベンチ送りにした。それを見て、花形のノックアウト打法を連想した奴は、そうはいなかったであろう。
8回に山口と西村を打ち込んで逆転した時に、「勝った」と思ったわしが早計だったわい。
9回に出て来たカーペンターと久古は何をやっているんだ。2人ともワンアウトも取れんとはよ。
それでも9回裏に、ツーアウトランナーなしから、バレンティンがマシソンから起死回生の同点ホームランを打った。
その時、どちらかが挑発して、乱闘寸前になった。そんな見苦しいシーンなど、見たかねぇ。
9回に同点に追いついたのも束の間、10回表に阿部の勝ち越しホームランが出た。そういう1点は返せないもの。案の定、そうだった。
まあいい。読売のリリーフ陣を総崩れにさせたからよ。
いや、やはりヤクルトが負けたのは納得いかん。4時間の観戦が徒労に終わった。
書記長と同じカードを神宮球場に観戦に行ったのは3年ぶりか。
その時、3年後に、こんなにハガい運命になっているとは夢想だにしていなかった。人間、どこで人生が暗転するか、わからん。
ヤクルトは3年前に比べて、大きく戦力ダウンした。当時は青木がいて、館山がエースとして君臨し、石川もいいピッチングをしていた。
3年前に観に行った試合では、ヤクルトが青木の内野安打でサヨナラ勝ちした。その時、マウンドにいたのは越智である。
その越智は難病を患い、去年は登板がなかった。まだ選手契約は打ち切られていないようだが、一軍のマウンドに復帰するのは無理ではなかろうか。
そういうのは、本人が一番つらい。2年前の今頃、寝た切りの入院生活を送ってわしは、早く職場復帰をしようと焦っていた。
身分が保証されているわしですらそうだったのだから、プロ野球界という超厳しい世界に身を置く越智の心情は如何ばかりか。
日曜まで、まだ3日もありくさる。しかし、日曜になっても、いいことは何にもナイマン。
このまま永久に、いいことが何にもナイマンの可能性が限りなく高い…。
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