男とデート
今日も、8時半前に目が覚めた。明日のクソ麻雀に向けて、コンディション作りは万全である。
今日は、昼飯を後輩のドクターと共にした。ドクターがわしとの会食を希望したので、2人だけで会ったのである。
場所は上野。上野は、博徒の間では、「のがみ」という。
昔は、上野にも質の悪い雀ゴロが多かったそうだ。が、全自動卓が普及した現在、そういう輩は全滅危惧種になっている。
ドクターは大阪に単身赴任している。そして、超ドアウェイに苦しんでいる。
わしも、孤独地獄に音を上げている。だからして、このところ頻繁に連絡を取り合い、お互いの心情を吐露し合っている。
ドクターとわしには共通点が多い。気が弱いこと、冬が苦手なこと、偏食なこと、かつてキムラに変身しまくっていたこと、高校野球に詳しいことなどである。
ドクターは、大阪では勝手にドレッシングや福神漬けを盛られることを嘆いていた。
ドクターが福神漬けがダメなことは、新歓合宿で知った。福神漬けを残したドクターに、「福神漬けは苦手なの?」と聞いたら、バツの悪い顔をして、「そうなんです」と答えたのを今でも覚えている。
甲子園球場でカレーを注文すると、思っくそ福神漬けが盛られてくるので、頼む時に、「福神漬けはいいです」と言うことにしているそうだ。
それが賢明よ。わしも、お好み焼きにマヨネーズを勝手にかけられたら手も足も出ん。
ドクターに、「キムラのススメ」をした。大阪にも腐るほどキムラ店があるはず。
ドクターよ、その際は店でランキングが高い姫を指名しろよ。写真指名だと、今は修正技術が発達しているから、写真とはまるで違う実物が登場することがあるくせぇからな。
その点、ランキングは当てになる。ランキング上位の姫は予約合戦になろうが、それに勝たねばいい思いはできまい。
大阪の番組で、荒木と報徳学園の浜中の対談が放送されたことを知った。浜中といえば、あの試合で9回裏に同点ツーベースを打って、わしを吐かせた奴である。
「こんなチビに荒木が打たれっこねぇ」と思っていたのだが…。
浜中は、当時と同じく小柄だという。そりゃそうだわな。高3から、そんなに背が伸びるわけがない。
浜中は、「同点に追いつくうんぬんよりも、1点でも多く取り返そう」と思っていたらしい。だから、気楽に打席に入れたのか。
番組では、9回裏の先頭バッターだった金村の内野安打のシーンが再現され、それを見た荒木は、「う〜ん」と唸っていたとか。
センター前に完全に抜ける打球をセカンドの小沢が追いつき、ファーストに渾身の送球。どう見てもアウトなのに、セーフのジャッジ。
そのプレーを実況の鈴木文弥アナが、「セーフにこそなりましたが、今の小沢のプレーは今大会最高のプレー」と絶叫したことからも、アウトであったことがわかる。
わしも高校野球ファンになって長いが、そのジャッジが今もって最も納得できないジャッジである。
ドクターは、「大阪では、テレビが芸人の出る番組の金太郎アメになっている」と吐いていた。それもアウェイの洗礼だわな。
わしは、芸人が出る番組は、まったくと言っていいほど見ない。とにかく、芸人の出る番組はくだらな過ぎる。
というわけで、今日は男とデートしてきた。ここでふと思ったのは、今後、女とデートする機会が訪れるかということである。
たぶん、ないな。それでも、1度も女とデートしたことがない大納言や号泣組翁に比べれば、デートなら数え切れないほどしたことのあるわしの方がましか?
いよいよ、クソ麻雀が明日となった。
弱敵を前に、わしの心は不思議なほど静かだ。わしは、わしの麻雀をするだけだ。奴らのため、1円たりとて払いはせん。
今日は、粛々と床に就こう。
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