飛車と金抜きでは…
準々決勝でのヨーロッパ同士、南米同士の対決は、やや興醒めである。ヨーロッパvs南米の方が絵になる。
フランス、コロンビアとも、格負けという感じだった。特にコロンビアに、それを感じた。
ドイツにインフルエンザが蔓延しているというのはシャミだったのか? ミューラーとか、ピンピンしていたじゃねぇか。
まあ、そういう情報戦も勝負のうち。かつて輪島功一も、柳済斗戦の公式会見にマスクをしてきて風邪をひいている振りをして、相手を油断させる作戦をしたことがある。
メルテザッカーは、ドイツには欠かせないDFのはずだった。が、高さはあるものの、スピードがないウドということで、今日のフランス戦は先発を外された。準決勝以降も使われないだろう。
2年後のヨーロッパ選手権は、フランスで開催される。今大会で経験を積んだ若手が主力になるので、上位進出が期待できそうだ。
それはそうと、テレ東も現地に放送スタッフを派遣しろよ。ドイツ−フランスもスタジオからの中継たぁ、ふざけるな。
ブラジルも、あかんな。勝ったとはいえ、次のドイツ戦に、エースのネイマールと主将のチアゴシルバが出られないとはよ。
将棋でいえば、ネイマールは飛車、チアゴシルバは金。そうでなくても、実力は五分五分なのに、飛車と金を欠いては勝ち目がない。
そもそも、今大会のブラジルのサッカーは、見ていて面白くねぇ。中盤でゲームが作れないのが、その最大の要因である。
ジーコ、ソクラテス、ファルカン、トニーニョ・セレーゾの黄金の中盤を堪能したことがあるわしからすれば、今大会のブラジルは全く魅力を感じない。もし優勝できたとしても、94年のチームのように、あまり歓迎されないだろう。
コロンビアは、ここにきてファルカオの欠場が致命的であったのが明らかになった。ファルカオがいれば、ハメス・ロドリゲスへのマークは、もっと緩かったに違いない。
今晩の試合は、アルゼンチン−ベルギーとオランダ−コロンビアか。アルゼンチンとオランダが勝つと思うが…。
ただし、守備陣を含めたタレントの数では、ベルギーがアルゼンチンを上回る。メッシを封じたら、ベルギーに軍配が上がろう。
アルゼンチンとベルギーといえば、82年スペイン大会の開幕戦を思い出す。前回優勝国として開幕戦に登場したアルゼンチンは、ケンペスの不調などがあり、ダークホースのベルギーに不覚を取った。
その結果、アルゼンチンは3組で2位になってしまい、2次リーグC組がブラジル、アルゼンチン、イタリアという、とんでもない組み合わせになった。今もなお、その組が史上最大の死の組と言われている。
オランダがコスタリカに負けたら吐き倒れるな。とにかく、先取点を取られないことである。
あまりのアホ発言に誰が言ったかを忘れてしまうほどの、「たら、れば」発言があった。
「日本がC組を2位で抜けてコスタリカに勝っていたら、オランダとの準々決勝だった」って、「たら、れば」の究極タイガーだ。
日本がC組で3位だったら、その発言も、まだわかる。日本は最下位だったんだぞ。
合格最低点に何点足りなかったんじゃい。そのことを考えろ。
今日も、携帯が鳴らなかった。もういい。期待するから、がっかりすることに気がついた。
ただし、オランダの優勝には期待している。その期待も裏切られそうな気がしてならん…。
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