まさに惨劇
あんだぁ、ドイツ7−1ブラジルってのは。
ブラジルにとっては、恥辱以外の何物でもないスコア。マルタやルクセンブルクなどのかわい子ちゃんが食らうような惨敗じゃねぇか。
ワールドカップ優勝経験国がこれほどの大敗を喫したのを目の当たりにしたのは、ワールドカップを見るようになってから初めてである。
「いつからワールドカップを見るようになったのか?」だと? それについては、ここでは申し上げない。
それにしても、ブラジルファンでなくて良かったぜ。オランダがこんな負け方をしたら、ワールドカップが嫌になっていたに違いあるまい。
しかし、ブラジル国民も大人しくなったもんだ。サンパウロでのバスの放火など、大したことではない。
60年代、70年代だったら、暴動が各地で起こって、収拾がつかなかったはず。死者が何人も出たことは確実である。
なにせ、78年のアルゼンチン大会では、1次リーグでブラジルがモタモタしていたら、リオデジャネイロの海岸でファンが監督の葬式をやったりしたくらいだったからな。
ブラジル代表は、この惨劇がトラウマになるのではないか? ネイマールとチアゴシルバ以外は、総入れ替えになるかもしれん。
ネイマール不在のブラジルが勝つとすれば、1−0しかないと思っていた。だから、2点目を取られた時に、「もうあかん」と思った。
ブラジルイレブンも、2失点目がショックだったようだ。それから立て続けに3失点した。
麻雀でいえば、前半の5失点は、5連続飛びになったようなもの。いや、そんな甘いものではない。役満を5連続で放縦したと言った方がより正確な例えか?
ハーフタイムでスコラーリ監督は、どんなことをイレブンに指示したのだろうか? 南海権左のチリツモ作戦は、ドイツに通用するはずもないし。
現に、後半に2点追加された。やはり相手の攻撃を計算に入れないチリツモ作戦は話にならん。
オスカールが終了間際に1点を返したのは、せめてもの慰めか。
大学5年の時だったか、「オーラス、倍満ツモって、ラス」と大声を出して、周りの知らない奴らからも爆笑されたことがある。0−7からの1点は、「オーラス、倍満ツモって、ラス」よりも虚しい。
ドイツが強かったことは確かである。それには、ドイツ命の相撲君もびっくりだろう。
ドイツの攻撃が機能した要因には、ゼロトップではなくクローゼのワントップで臨んだこと、ラームをアンカーから右SBにして右サイドが活性化したことなどが挙げられると思う。
さて、オランダとアルゼンチンは、どういう試合になるか? まさか今日のような一方的な試合にはなるまいな。
オランダのベテラン勢の疲労が気掛かりである。もしオランダのベテラン勢が疲弊していたら勝ち目はない。
オランダとしては、メッシの潰し役を誰がやるのかがカギになる。デ・ヨングが復帰できればいいのだが…。
というわけで、今日で、また齢を重ねた。今日が生まれてから最も侘しい誕生日だったことは確かである。
今日が人生で最後の誕生日かもしれんな。別に、それでも構わん。
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