予選は残酷だ

 
 予選は本当に残酷だ。毎年、そう思う。

 二松学舎を応援していたものの、負けた帝京ナインが試合後に号泣しているのを見て、やり切れない思いをした。冬場から春にかけて、三白眼の男のもと、猛特訓をしてきたのが甲子園出場につながらなかったのだから。

 帝京にとっては、6回裏の走塁ミスが致命傷になった。1アウト2、3塁でライトオーバーのツーベースでセカンドランナーが生還できず、結局、そのランナーは残塁となってしまった。6回で4−0にしていれば、二松学舎には相当のプレッシャーになったろうに。

 二松学舎は、リリーフに出た1年生ピッチャーがよく投げた。1年生左腕の好投が大きな勝因の1つである。

 10回表に二松学舎が1点を勝ち越したが、1年生ピッチャーは、その裏に崩れるではと思われた。それが三者凡退。1年生の怖いもの知らずが良かったくせぇ。

 二松学舎の市原監督は感無量であった。なにせ、予選の決勝戦で二松学舎は10連敗していたのだから。

 二松学舎の決勝戦での連敗記録が止まったと同じ年に、智弁和歌山の決勝戦での連勝記録が途絶えたとは因果なものである。

 横浜−東海大相模をtvkの中継録画しておいて正解だったぜ。まじで9回は痺れたわ。

 3点を追う横浜がツーアウトランナーなしから1点を返し、なおもツーアウト満塁。バッターは、キャッチャーの高井。ピッチャーは、4人目の左腕・小笠原。

 打球はライナーでライトへ。しかし、無情にも正面をつきアウト。

 この試合でも、勝者と敗者が見事なコントラストを描いた。負けた横浜ナインを正面きって見られなかったわ。

 横浜としては、3年計画の3年目のチームが春の選抜で初戦負け、夏は甲子園にも出場できなかったとはハガい。いくら横浜でも、これだけのチームは、そうまた簡単にできまい。

 大阪桐蔭と履正社の事実上の決勝戦は、大阪桐蔭の初回の5点が全てだったようである。投手陣が整備された大阪桐蔭を相手に、初回の5点は重い。

 大阪桐蔭はリーフに出てきた1年生左腕をまるで打てなかったから、履正社の岡田監督がゲリラ戦法で、その1年生左腕を先発させていれば違った結果になっていたかもしれない。

 大阪桐蔭の決勝戦の相手はPLか。戦力的には、大阪桐蔭が上。

 が、腐ってもPL。ムーミンに油断はあるまい。

 三重は選抜では、力を発揮できなかった。が、戦前の評判はけっこう高かった。三重大会の戦い振りからして、ダークホースの一角に挙げられそうだ。

 というか、今回はダークホースが多過ぎる。極めて予想が難しい大会だ。

 予選もいよいよ大詰め。わしの人生も大詰めかもしれん…。


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