大会14日目

 
 わしの予想は、いい方に外れた。大阪桐蔭が勝ったからである。わしは、強い高校が好きだ。

 この結果にホッとしているのは朝日新聞だろうな。
「大会4強」に挙げた大阪桐蔭が優勝したわけだからな。

 試合は三重がリードする展開だったが、7回のスクイズ失敗がターニングポイントになった。解説の前田さんが、
「ここはスクイズもありますよ」と、スクイズを読んでいたのは流石であった。

 わしは、バッターが3番の宇都宮だったから、スクイズは全く頭になかった。まったくもって不明である。

 同じ前田でも、三白眼の男はスクイズを予測できたであろうか? 奴は野球に関しての読みは確かなので、スクイズがあることを指摘したかもしれんな。

 ともかく、スクイズ失敗で流れが変わった。その裏に大阪桐蔭が逆転したことで、そのことがわかる。

 7回は、三重の今井が余計なランナーを出した。それが逆転につながった。

 麻雀で言えば、リードしているのに鳴き散らかして、手牌が4枚になったところでリーチを掛けられ、打ち込んだようなものである。

 最後のアウトは、ファーストのファインプレーだった。ヘタクソなファーストだったら、足がベースから離れていただろう。

 試合終了の瞬間、バッテリーが抱き合ったのが良かった。そうでないと絵にならん。

 結果的に、福島を先発させたのが正解であった。打たれながらも3点に抑えたからな。その辺のムーミンの投手起用は見事であった。

 しかし、秋の時点で、大阪桐蔭が夏の大会を制すると、誰が思ったであろうか? 履正社に1−13で5回コールド負けをしたと知った時は、今年の大阪桐蔭はピッチャーがかわい子ちゃん過ぎると思った。

 それが長足の進歩であった。そういうのも記憶にない。

 試合が終わってすぐに画伯から、
「リアルタイムで見ていましたか?」というメールが来た。そんなもん、餅つき怪獣モチロンよ。

 
「琴光喜になっておけば良かったのに」だと? だから、琴光喜になっていたら、九州国際大付の初戦敗退で、大会4日目に死んでいたんだよ。

 ここで、大会ベストナインを選びたい。一番悩んだのは投手である。

 投:飯塚(日本文理) 
 捕:清水(九州国際大付) 
 一:岡本(智弁学園) 
 二:峯本(大阪桐蔭) 
 三:香月(大阪桐蔭) 
 遊:宇都宮(三重) 
 左:中村(大阪桐蔭) 
 中:長野(三重) 
 右:脇本(健大高崎) 

 あに? 「
キャッチャーの選出に異論がある」だと? その件に関しては、文句は受けつけない。

 U18日本代表が決まった。前田流の勝てるメンバーにしたくせぇ。それは、三重から誰も選ばれていないことからもわかる。

 高橋(前橋育英)や小島(浦和学院)が選ばれて、安楽が選外になったのは、安楽の故障を考慮したのか? 

 それより、清水(九州国際大付)が選ばれなかったのが納得いかん。打てるキャッチャーなのによ。

 U18日本代表の先発メンバーを考えてみた。
 
 1.徳本・7
(龍谷大平安)
 2.峯本・4(大阪桐蔭)
 3.浅間・8(横浜)
 4.岡本・3(智弁学園)
 5.香月・5(大阪桐蔭)
 6.岸・DH(明徳義塾)
 7.脇本・9(健大高崎)
 8.吉田・6(履正社)
 9.森・2(敦賀気比)

 あ゛〜、今日で、わしの夏休みが終わってしまった。明日のことを考えると闘うより他はない。

 まじで、明日からハガい〜。


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