抽選は残酷だ
午前11時過ぎ、前後不覚に寝ていたら、インターホンが鳴りくさった。東急リロケーションがレターパックを送りつけてきたのである。
レターパックを開いたら、実家の借り手との契約書が入っていた。借り手の名前や職業など、どうでもいい。借り手が見つかれば官軍よ。
11時15分に起きられたので、将棋を見ることができた。
今日の対局では、稲葉七段が負けを認めたくないあまり、最後の最後まで足掻いた。しかし、結果は同じであった。
足掻けば足掻くほど、深みに嵌るのは古今東西、同じである。虎の穴のマネージャー・ミスターXが足掻きまくった挙句、非業の最期を遂げたのは御存じであろう。
今日の解説者は、糸谷六段であった。糸谷六段は、2009年度、2010年度のNHK杯戦で準優勝し、将棋博徒を吐かせたことで知られる。
また、糸谷六段は、プロになってから大阪大に入学した。在学中にプロデビューした例はけっこうあるが、逆の例は稀だそうである。
新婚さんいらっしゃいの特番で、今日はアタック25の放送がなかった。それで、準決勝で見られなかった先週のアタック25を見た。
先週は学生大会であった。白の男子大学生が強く、23枚ものパネルを獲得した。
そんなもん、「ある人物」だろうが、「ある都市」だろうが、もらったも同然。が、「ある人物」が 北大路魯山人で、男子学生は吐き死んだ。
それって、苛めじゃねぇか。いくらなんでも、それはない。
「わしは正解したのか?」だと? それについては、ここでは申し上げない。
中京−崇徳の全国高校軟式野球大会の準決勝が決着したか。それにしても、延長50回とは驚きだ。
抽選で決勝戦への進出が決まらなくて良かった。それだけ戦って抽選で決着では残酷すぎる。
抽選で最も残酷だったのは、第59回全国高校ラグビー選手権(1979年)の準決勝である。
準決勝の国学院久我山と大阪工大高が引き分けに終わった。当時は、トライ数の違いによって勝敗を決める決まりはなかったので、抽選で決勝戦への進出を決める方式であった。
まず、大阪工大高のキャプテンがクジを引いた。大阪工大高のキャプテンは、国学院久我山のキャプテンがクジを引くのを待ち切れず、すぐに開封した。
開けた瞬間に大絶叫。大阪工大高のキャプテンは決勝進出と思ったのだが、最初のくじ引きは予備抽選で、本抽選のクジを先に引くことが記されたクジだったのである。
で、本抽選のクジを大阪工大高のキャプテンが先に引いた。だが、無情にも外れクジであった。
その瞬間、大阪工大高のキャプテンはグラウンドに突っ伏し、いつまで経っても号泣が止まらなかった。スポーツ観戦歴が長いわしも、これほど残酷なシーンは他に記憶がない。
抽選といえば、スペインワールドカップの二次リーグB組でも抽選の可能性があった。
二次リーグB組には、西ドイツ、イングランド、スペインが組み込まれた。このうち1か国だけが準決勝に進出できるシステムであった。
まず、西ドイツとイングランドが対戦。試合は、0−0で終わった。
第2戦は、西ドイツと地元スペイン。この試合では、地元キラーの西ドイツがリトバルスキーとフィッシャーのゴールで、2−1で勝った。
その結果、早くもスペインの脱落が決まった。翌日の新聞には、「アディオス、ムンディアル」(さよなら、ワールドカップ)の見出しが躍った。
スペインとしては、地元開催なのにスペイン代表史上最弱のチームだったことがクソハガかった。だから、一次リーグで、かわい子ちゃんの北アイルランドに負け、一次リーグで首位になれなかったことで、厳しい組に入ってしまったのである。
第3戦は、イングランド−スペイン。もしその結果がイングランド2−1スペインだったら、準決勝進出は抽選になるところだった。
しかし、イングランドはスペインの超死に馬キックを食らい、0−0で引き分けてしまった。他力本願になっても、この頃の西ドイツは、異常に勝負強かったのである。
3チームによる総当たり戦は、日程に公平・不公平があるうえ、抽選になる可能性も高いので、スペイン大会での実施が最初で最後になった。
現在、午後5時過ぎ。これからベイスターズと読売の試合を見る。その間だけでも、明日からの闘いを忘れたい。
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