38年ぶりの対戦

　
　プー太郎生活127日目。

　午後４時から固唾を飲んで、サンスポのサイトから抽選の経緯を見ていた。

　昔は、テレ朝でリアルタイムで抽選の模様を中継していたのによ。朝日新聞が主催なんだがら、くだらないサスペンス劇場の再放送なんざ、今日くらい中止にしろ。

　北海道と東京から２校出場するので、北海道勢同士、東京勢同士が当たらないよう、北海道と東京から抽選が始まった。

　早実は土曜の第１試合か。清宮フィーバーからしても、前の日から並ばないと甲子園で見られんな。

　早実の相手がなかなか決まらないのでイライラした。最後の方になっても、早実の右側が埋まらず、まだクジを引いていない仙台育英か智弁和歌山の可能性もあると思って、吐く準備をしていた。

　そしたら、今治西が相手になった。ちょっと拍子抜けしたのは事実である。

　早実−今治西といえば、77年夏を思い出す。ともに優勝候補だったが、１―11で早実がボロ負けした。

　あの時は、戦う前から今治西に飲まれていた。というのも、選抜で早実が完敗した智弁学園に、３回戦で今治西が４−０で勝っていたからある。

　それも、三谷が強打の智弁学園打線を１安打に封じ、打線も早実が選抜で打てなかった山口を長打攻勢で打ち込んでの快勝であった。

　だから、早実の清水主将は、準々決勝の抽選の前に、「今治西と東洋大姫路とは当たりたくない」と話していた。

　それで準々決勝の相手が今治西に決まった時、清水主将は、思い切り顔をしかめたという。それじゃ、勝てんわな。

　ちなみに、77年の智弁学園を指揮していたのは、若き日の高嶋監督である。あれから38年経っても現役の監督とは、高嶋監督も高校野球に人生に捧げているわけだ。

　当時は、朝日新聞が大会前に各校の監督に、優勝候補のアンケートを取った。３校を答える形式であったが、智弁学園の高嶋監督は、招待試合で０−２で負けた東洋大姫路などを挙げ、早実はネグレクトされた。

　早実の和田監督は、選抜で敗れた智弁学園を３校の中の１校に入れた。つまり、和田監督の片思いだったのである。

　そのアンケートは非常に興味深いものだったのに、いつの間にか、やらなくなってしまった。ったく、朝日新聞、使えねぇ。

　閑話休題。今年の今治西は怖くねぇ。選抜で常総学院にボロ負けしたのを見ているからな。

　ただし、早実は投手陣がシャワシャワだから、安穏とはしてられない。ノーガードの打ち合いになるやもしれん。

　さて、抽選の結果だが、今年は見事に強豪が散った。こういう抽選結果は理想的である。

　その中では、敦賀気比−明徳義塾が注目される。夏の大会においては初戦で不敗の馬淵のおっさんも、さすがに今年はダメだろう。エースの国光が投げられないのが痛すぎる。

　ただ、敦賀気比からすれば、明徳義塾は嫌な相手。馬淵のおっさんが平沼対策に、どんな手を打つか、けだし見ものである。

　東海大相模はいいクジを引いたな。何より２回戦から登場のというのが大きい。相手の聖光学院はかわい子ちゃんではないとはいえ、東海大相模を脅かすチームではなかろう。

　朝日新聞はアホか。記者座談会を朝日のサイトにアップするとはよ。おかげで、朝刊を買わずに済んだわ。

　朝日の記者座談会に吐いた。大会５強に作新学院が入っているたぁ。

　残りの東海大相模、敦賀気比、智弁和歌山、静岡は当然として、朝日の記者は何を取材してきたのか？　

　「Ａ　投手陣は４投手の継投で乗り切ってきたが、柱がいないのがやや不安。大会を通じてそんな存在が出てくれば、心強いね」って、そんなチームが仙台育英や天理より上なわけないだろ。

　６位・仙台育英、７位・中京大中京、８位・健大高崎はいいとして、９位が花巻東、10位が広島新庄とは納得いかん。

　タレント揃いの天理は、どうした？　えらい下の方に名前があったぞ。

　「Ｂ　27回目出場の天理は、１番舩曳、３番貞光、４番坂口の好打者が力を発揮すれば上位を狙える」だと？　それなら、もっと上に評価せんかい。

　とにかく、作新学院が５強の１つというのは、ここ数年の朝日の記者座談会で最も解せん。

　２年前のような、「大会前に優勝候補に挙げたチームが準々決勝までに全て姿を消した。見る目がないと言われれば仕方がないが…」とかいう見苦しい言い訳は聞きたかないぞ。

　昨日の北朝鮮の試合結果を受けて、ボスニャックがボロカスに叩かれているな。どの記者も、ボスニャックが名将づらしているのが気に入らないくせぇ。

　確かに、昨日の采配はヘボだった。柴崎を先発させないなど、もってのほか。朝日は、ボスニャックの采配に最低点の１をつけていた。

　こうしてみると、デタラメ野郎だったとはいえ、メキシカンの方が良かったのか？　なんだか、そう思えてくる。

　話は記者座談会に戻って、やはり東海大相模が優勝候補筆頭に推されていた。

　「記者Ａ　投手は左投げの小笠原と右の吉田が、ともに最速150キロ超。こんなチームは過去の甲子園を振り返っても記憶にない」か。これで聖光学院に負けたら、記者Ａは腹を切れ。

　まだ「週刊朝日」の増刊号が発売されていない。明日にでもコンビニの雑誌売り場に置かれよう。

　それを読んでから琴光喜になるか。って、何のことだ？　わしは、よう知らん…。