大会13日目

 
 プー太郎生活142日目。

 早実の完敗は仕方がない。仙台育英とは格が違った。だから、わしは吐いていない。

 3回の攻防が全てであった。3点先行された後、ツーアウト満塁でバッターが4番・加藤の場面で、セカンドランナーが牽制に刺されたプレーで試合の趨勢が決まった。

 そのプレーは、いい手でリーチをかけているところを、他の奴がチョンボをして場が流れてしまったようなものである。

 しかし、打線が完封されるたぁ、
「計算外だよ、玄大佐」。佐藤世那が7点をバックに気楽に投げられたのが大きかった。

 決勝戦に向けて、仙台育英に不安も残った。佐藤世那がフォアボールを多く与えたことと、5回以降、攻撃が淡白になったことである。

 特に7〜9回が3者凡退だったのはいただけなかった。逆に言えば、リリーフに出た早実の投手陣がよく投げたわけである。

 背番号17番の2年生ピッチャーと背番号18番の1年生ピッチャーの今日の好投は、今後の糧になる。わしは、もう新チームの早実に目が向いている。

 第1試合のアナが、
「清宮にとって、3年生とプレーをするのは、この試合で最後になりました」と言った。

 国体を忘れてもらっては困るな。国体でも清宮フィーバーとなろう。

 清宮が全日本メンバーに選ばれると、国体と合わせて、新チームの形作りに影響が出る。

 2005年は、1年生という理由で大阪桐蔭の中田が全日本メンバーに選ばれなかった。高野連よ、今回もそうしろ。

 清宮は、甲子園の土を持ち帰らなかったくせぇ。いいのか、それで? 

 東邦の坂本みたいに、1年の夏が最初で最後の甲子園出場になるやもしれんのによ。

 
早実が負けたのに、わしは淡々としている。かわい子ちゃんに負けたのなら吐いていたところだが、格上の仙台育英にグーの音も出ない負け方をしたのだから、吐きようがない。

 それにしても、朝日の記者は見る目がない。大会5強に作新学院を入れて、仙台育英を6番手にしたのだからな。

 わしは、1人記者座談会で仙台育英を優勝候補に挙げたぞ。わしの方が朝日の記者よりも慧眼じゃねぇか。

 東海大相模の大勝は、予想の範疇であった。ただ、先発が吉田というのは予想が外れた。

 明日は、エース左腕の小笠原が先発してくるだろう。果たして、仙台育英打線は小笠原を打てるか? 

 仙台育英打線にとっては、140km台後半のストレートよりもチェンジアップの方が打ちづらいかもしれない。

 ともかく、今年の大会は、Aランク同士の高校による決勝戦という形に収斂された。わしは、そういう大会が好きだ。

 明日の決勝戦の予想だが、東海大相模の方がやや有利か? 

 打線は仙台育英の方が上とはいえ、佐藤世那の疲労が気になるからである。その点、小笠原は余力十分だからな。

 仙台育英が勝つには、先取点が不可欠となる。東海大相模に2、3点先行されたら厳しい。

 選抜では敦賀気比が優勝して、北陸に初めて大旗がもたらされた。夏は、大旗が初めての白河越えとなって欲しい。

 そう願っている真の理由については、ここでは申し上げない。

 明日で大会が終わってしまう。始まるとあっという間なのは、キムラに変身した時と同じである。

 あ゛〜、現実に戻りたくねぇ…。

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