力と反則では負けん

 
 プー太郎生活236日目。

 今日のミニレッスンには見慣れない女性が参加した。歳の頃は30代後半で、如何にもエアロビのレッスン指導者という感じの美女であった。

 今日のミニレッスンにはペア種目があったので、
「その人と組めないものか」と思っていたら組めた。たまにはそういうことがないと、やってられねぇ。

 ペア種目は、バンドを引っ張り合うというものであった。

 力と反則では負けん。力を入れて引っ張たら、その人は大きくよろめいた。

 すかさず、女性インストラクターから、
「本気で引っ張らないで下さい」と、わしの反則攻撃に対して注意が飛んだ。

 ペア種目以外の種目は技で完全に負けていたので、つい力を入れてしまったのである。

 1分間のインターバルの際、女性インストラクターから、
「あの人、凄いでしょ」と話し掛けられた。

 どうやら30代後半の美女は、本当にエアロビの指導者くせぇ。声が潰れていたしな。

 なんで、そんな人がミニレッスンを受けたのか? 理由はナゾである。

 帰宅してインタネットサーフィンをやっていたら、昨日の読売のファン感謝デーで、野間口、横川、青木、隠善が引退の挨拶をしたことを知った。

 野間口と横川か。それでピンときたら、高校野球通と言える。

 野間口の関西創価と横川の常総学院は、2001年選抜の準決勝で顔を合わせ、横川が野間口からサヨナラ・スリーベースを打った。

 その場面と、8回に2番の稲石がツーアウト1、3塁から同点のセンター前タイムリーを打った場面で、わしは絶叫マシーンと化した。常総学院で琴光喜になっていたからである。

 関西創価と常総学院の試合では、関西創価の大応援団がスタンドを埋め尽くし、常総学院は完全アウェイの中で戦った。

 ここで、横川のサヨナラ・スリーベースの場面を振り返りたい。

 1−1の同点で迎えた10回裏、6番の出頭(しゅっとう)がセーフティーバントで出塁し、ノーアウト1塁となった。

 ここで打席に入ったのは、当たりが出ていなかった横川。しかし、横川は強打の持ち主。
「ここは打たせろ」と、わしはテレビの前で叫んでいた。

 
「おぐっても、8番、9番では打てっこねぇべ」と思っていたという木内のおっさんは、横川に打たせた。

 そしたら、快打一番。左の横川が引っ張って右中間を破った。

 場内が静まり返る中、出頭がサヨナラのホームイン。木内のおっさんの強攻策が実ったのであった。

 わしは、選抜ガイド号を必ず買う。その年はベースボールマガジン社発行のを購入した。

 ベースボールマガジン社発行の選抜ガイド号には、選手個々の好きなタレント、尊敬する人物などが載っている。

 で、関西創価の選手の尊敬する人物を見たら、大半の選手が
「池田大作先生」と回答していた。

 そこで思ったのは、
「池田大作先生」以外の人物を挙げた選手がレギュラーを剥奪されないかということであった。むろん、そんなことはなかったが。

 話は前後するが、ティップネスの帰り、ティップネスと同じビルにある本屋に寄った。

 選抜ガイド号は、まだ発売されていなかった。また来週に寄ろうと思う。

 明日は雨で寒いだと? それでもティップネスに行く。

 明日のミニレッスンでばばぁとペアになりたくねぇ。それが目下の心配って、わしも気楽なバカである…。

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