時間が止まっている

　プー太郎生活331日目。

　朝起きて行く所があるのはいいな。今日も､前の職場に朝っぱらから駆けつけたのであった。

　高田馬場から山手線に乗って新宿に向かったら､横を走る埼京線が止まっていた。土曜に電車が遅れるとは珍しい。

　職場に着いたら､号泣組翁がいなかった。翁が利用する東海道線が埼京線の遅れの影響を受けたくせぇ。

　翁が来ていないことで相撲君が､「昨日のハードな仕事でエネルギーが切れたんじゃないですか」と言った。

　相撲君は､翁のことがまだまだわかってねぇな。翁に限って､そんなことはあり得ん。

　翁がウルトラマンだったら､ウルトラマンに変身してもエネルギー切れなど起こさず､地球上で延々と怪獣や宇宙人と戦うことができよう。

　むろん､翁が負けることはない。あのザトペック戦法に勝てる怪獣や宇宙人はいまい。たとえ相手がゼットンやガッツ星人であってもだ。

　今日の仕事も疲れる仕事であった。翁に､そんな素振りはなかった。げに恐ろしい男よ。

　今日で､女性インストラクターのライブから１週間か。とても１週間しか経ってないとは思えん。

　遙か昔のように感じる。わしの中では、時間が止まっている。

　ライブが始まる前に衝撃の一言を告げられた。「このところ３週連続で水曜が休みだけど､どうしたの？」と聞いたら､「私､２月でティップネスを辞めるの」と言われ､吐き死んだのであった。

　なぜ､もっと前に言ってくれなかったのか？　ライブの数日前に告げたら､ライブに来てくれないと思ったのか？　

　「あれっ､言っていませんでしたっけ？」というのが､よりショックであった。よりショックだった理由については､多くを書かなくてもわかろう。

　ライブから１週間もしないうちに､ティップネスでの別れが訪れようとは､誰が想像できたであろうか？　わしは､まだ信じられない。

　明日は､11時出勤だ。明日は､翁とのツーショット出勤である。

　今、異常にストレスが溜まっている。明日は､翁を相手に憂さを晴らしたい…。