そんな役満はねぇ！

　プー太郎生活620日目。

　電車の音に、「うるせぇ」と喚きながら起きたら、時刻は11時半だった。慌てて小太郎に朝ご飯をやり、ティップネスに行く準備をした。

　今日はバスタオルを持って行かなかった。今日のような寒い日にプールや風呂に入るバカはしない。

　ティップネスから帰ったのは午後５時過ぎ。電車の本数が最も時間帯だ。

　騒音に音を上げたわしは、思わず不動産屋のおっさんに電話をした。そして、今、この部屋を売りに出したら、いくらで売れるかを聞いてみた。

　その質問に不動産屋のおっさんは吐いたことだろう。何せ引っ越して１か月も経ってないからな。

　不動産屋のおっさんの見立てでは、「リフォームもしていますので、買い値よりも400万から500万ほど高く売れるでしょう」とのことであった。

　しかし、問題は次に住む所である。わしが望む値段での物件は、何にもナイマンだからである。

　クソ〜。電車の騒音に慣れるのを待つしかないのか？　二重窓で騒音が半分くらいになればいいのだが…。

　不動産屋のおっさんに、「二重窓に掛かる費用は13万ほどです」と言ったら、「安いですね。30万くらいだと思いましたよ」と驚いていた。

　13万…。安かろう、悪かろうは許されんぞ。

　それにしても、この迷走ぶりは、我ながら異常だ。弟にも、「おめぇ、気にするから、よけい気になるんだよ」と、どやされた。

　それと、11時半まで寝ていたことに対して小言を食らった。いいんだよ、それがプー太郎の特権なんだからよ。

　このところ、電車の騒音一色の日記になっている。

　騒音一色…。そんな役満はねぇ！