人生、半額弁当
プー太郎生活623日目。
とっつぁんは、昼前に来た。散々道に迷ったそうである。
確かに、車ではわかりにくいわな。弟が最寄り駅からタクシーを利用した際も、タクシーの運ちゃんが苦労したくせぇ。
とっつぁんに、電車の音を聞いてもらった。とっつぁんは、「この程度なら全く気にならない」と言い切った。
ふ〜む。わしが神経質すぎるのか?
ともかく、そう言われて、多少は気が楽になった。とっつぁんを呼んだ甲斐があったと言えよう。
その代わり、とっつぁんの愚痴を聞かされた。相変わらず、夕飯がスーパーの半額弁当の金太郎アメくせぇ。
「わしの人生、半額弁当」か。食糧事情は、わしの方がましかもしれん。
とっつぁんの耐乏生活で、わしが最もハガいと思うのは、敷布団がないことである。座布団4枚が敷布団の代わりって、あんだ、そりゃ。
「寝ながら、『おらぁ、何か悪いことをしたのか?』と、よく自問自答している」って、そんなもん、自分で敷布団を買ってくればいいじゃねぇか。
わしなら、かみさんが何と言おうと、そうしている。睡眠は大事だからな。
電力事情が15アンペアなのも相変わらずだそうである。だからエアコンが使えそうだ。
1月の電気代が2400円だと? チョンガーのわしだって、5000円超えだぞ。
こうしてみると、とっつぁんは、憲法25条以下の生活をしていると言える。それに比べれば、「電車の騒音などクソ食らえ」だろう。
とっつぁんの車で大きなホームセンターに行った。自転車を買うのが目的であった。
新品の自転車が1万円ちょいとは安い。むろん、それにした。
しかし、消費税、送料、自転車カバー、かご、パンク止め、ダイヤル式の鍵、保険で、総額2万円になって吐いた。
こうなったら年末年始のクソ麻雀で本気を出すまでよ。おめぇら、覚悟しておけ。
ちなみに、ダイヤル式の鍵の4桁の並びは、競馬がヘタクソな奴の銀行の暗証番号と同じにした。
とっつぁんとは午後7時に別れた。「帰ってサッカーを見る」と言ったら、「わしにはチャンネル権もない」という愚痴のダメ押しを食らった。
ふっ、哀れだね、どうにも。
レアルは、貫録勝ちであった。こういう試合をきちんと勝つのが真の強豪である。
予定調和とはいえ、レアルが決勝戦に進出したことに、4チャンネルのスタッフはホッとしたことだろう。万が一にもレアルが負けていたら、多くのサッカーファンにとってもシャレにならないところであった。
自転車は、明日の午後に届く。たぶん、運転できると思う…。
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