清宮が尊敬する人物

 プー太郎生活653日目。

 ティップネスで帰り支度をしていたら、携帯に着信があったことに気がついた。そして、留守録が入っていた。

 留守録の主は号泣組翁であった。今日はバレンタインデーとかいう不毛極まりない日だから、愛の告白か? 

 留守録を再生したら、明日の出勤時間の確認だった。クソ〜、今日が出勤日だったら、翁にチョコを渡したのによ。

 昨日、今日とで、ベースボールマガジン社の選抜ガイド号にざっと目を通した。本格的な研究は、まだこれからだ。

 ベースボールマガジン社の選抜ガイド号には、各校のベンチ入りメンバーのプロフィールが載っている。その中でわしが毎年チェックしているのは、その尊敬する人物である。

 で、清宮が尊敬する人物は…。オヤジであった。

 まあ、そうだろうな。清宮のオヤジは、ラグビーの世界ではカリスマの1人だし。

 尊敬する人物として監督を挙げている選手が多いのは、仙台育英と日大三である。

 仙台育英の佐々木監督は采配はシャワシャワなところがあるが、選手の人望はあるんだな。日大三の小倉監督は、選手目線で指導することなどで尊敬を集めていると思われる。

 馬淵のおっさんと鍛治舎監督の得票は0であった。

 馬淵のおっさんは選手の面倒見はいいというから、意外な結果である。普段の指導は灰汁の強さが前面に出るのであろう。

 鍛治舎監督がハガい人物であることは、選手もわかっているくせぇ。実際、鍛治舎監督の評判は悪評の金太郎アメである。

 尊敬する人物を兄としていた選手も少なからずいた。弟が、わしを尊敬しているはずがねぇ。

 それはそうと、ガイド号を読めば読むほど、どこが優勝するか、わけがわからなくなる。とにかく、伏兵が多すぎる。

 明日は翁デーだ。わしが尊敬する人物は、絶対に出前を取らず、ザトペックの日々を送っている翁だ!


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