イスラエル戦
プー太郎生活671日目。
ティップネスに出陣する準備をしていたら、書記長からメールが来た。「イスラエル戦を観に行きませんか?」って、行くに決まっとる。
その後、書記長から電話があり、10000円のA席が完売になったと聞かされた。残るのは16000円のS席のみか。
デカピンのレートで倍満の16000円に二の足を踏んでいたら書記長に、「こういう機会は、もうないかもしれませんよ」と背中を押され、観戦を決意した。
確かに、次回から方式が変わる可能性がある。というのも、グループEとグループFでは、あまりにレベルが違うからである。
次回は、アメリカがホームのセントラル方式になるかもしれんな。そうすれば、第2ラウンドのグループEは、日本、オランダ、ドミニカ、ベネズエラ、同じくグループFは、キューバ、韓国、アメリカ、プエルトリコとかいう組み合わせになろう。
ただ、日本で試合をした方が金儲けになる。その辺の兼ね合いが難しいと思われる。
というわけで、2時過ぎに家を出た。S席もソールドアウトになったらシャレにならないから、早めに家を出たのであった。
書記長は仕事なので、わしが先に行ってチケットを2枚買って、書記長がドーム球場に来たら、わしが入場ゲートまで行って書記長にチケットを渡す段取りとした。
書記長は熱烈な読売ファン、わしはドアンチ読売だから、神宮球場でのヤクルト−読売の観戦は呉越同舟だが、今日は共に侍ジャパンを応援することになった。
ドーム球場に行くのは20数年ぶりとなる。読売ファンの狂態を見たくないので、これまでドーム球場を忌避していたのである。
3時過ぎに水道橋駅に着いた。水道橋駅の発車ベルが「闘魂こめて」だったのが不快であった。
ドーム球場へ向けて歩を進めていたら、馬券売り場が目に入った。ウィークデーなのに競馬ファンで溢れ返っていた。
いや、競馬ファンなんて、いいもんじゃねぇ。小汚ねぇおっさんの金太郎アメであった。
あに? 船橋競馬だと? おめぇら、地方競馬なんかに現を抜かしていないで働けよ。
ドーム球場のチケット売り場に着いたのは3時半前であった。幸いS席は残っていた。
が、現金でしか買えなかった。廻銭が出ない点5の雀荘じゃねぇぞ。
入場の際、金属探知機でチェックを受けた。テロの危険性があるイスラエルとの試合だけに、より厳重なチェックになったのだろう。
時間が早かったので、試合前のアップや練習を見ることができた。それも16000円のうちよ。
試合前のアップや練習をデジカメで撮っている奴らが多かった。わしは、そんなミーハーではない。
書記長は、6時過ぎに来た。で、夕飯を奢ってもらった。
そこは遠慮せずに、カレー&牛丼の大盛りを頼んだ。大盛りの割にはメシの量が少なかったな。
試合前に国歌が流れた。わしはイスラエルの国歌が鎮魂歌であることを知っていたものの、初めてイスラエル国歌を聴いた書記長は、「まるでレクイエムですね」と驚いていた。
あらためて書くまでもないが、イスラエルは、ユダヤ人から構成される国である。ユダヤ人はユダヤ教を信じる人々をいい、人種・民族による区分ではない。なので、黒人でもユダヤ教徒ならユダヤ人とされる。
ユダヤ教の安息日は、神が6日間の創造の業を完了し、7日目に休息したことから、金曜の日没から土曜の日没までとなっている。
この間、ユダヤ教徒は一切の労働をせず、家に居ても電気もつけないほど厳格に安息日を守る。イスラエルの試合が安息日にあったら、試合を棄権するかもしれんな。
ちなみに、ユダヤ教では、豚、ウサギのほか、エビ、カニ、タコ、イカ、ウナギなどヒレがない魚介類を食べてはならないとされる。また、肉と乳製品を混ぜて食べることもNGである。
だから、ユダヤ教徒はチーズバーガーが食べられない。とはいえ、今のユダヤ教徒の若者は、チーズバーガーを平気で口にしているくせぇ。
話が横に逸れてしまった。試合に話を持って行きたい。
前半はイスラエル先発からチャンスを作るども得点できずイライラしたが、6回表の菊池のスーパープレーで流れが変わり、6回裏に筒香が先制ホームランを放った。
全体を俯瞰できる席だったので、菊池のスーパープレーをつぶさに見ることができた。それだけでも16000円の価値があったというものである。
その後、小林のラッキーヒットなどもあり、6回裏は5得点というビッグイニングになった。さらに8回にも3点を加えた。
しかし、9回の3失点が蹴ったクソ悪かった。5万点持ちのトップでオーラスを迎えたところ、オーラスで断ラス目に跳満を打ったような気分であった。
それにしても、いい席だった。わしらの両隣も空いていたし。
玉に傷は、イスラエル応援団が近くに居たことである。奴らは、負けた瞬間に席をけたくって帰ったわ。
わしらは、ヒーローインタビューを聞いてから席を立った。ヒーローインタビュー後に、第二ラウンドのМVPが発表された。
あに? バレンティンだと? それを聞いて、誰もが吐いとったわ。
ともかく、準決勝に進出して良かった。小久保監督は、最低限のノルマを達成したと言える。
問題は、準決勝と選抜の中継が重なることである。準決勝の方を優先するか?
書記長からの誘いがなかったら、今日も家でウダウダ見ているところであった。スター揃いのチームを眼前で見れたのは、書記長のお蔭である。
次回は、4月の神宮球場でのヤクルト−読売で会うことになろう。その時は、敵・味方だ。
ドミニカ−プエルトリコは、プエルトリコが3−1で勝った。ドミニカとしては、打線が6安打1点に封じられたのが、「計算外だよ、玄大佐」である。
こりゃあ、優勝候補筆頭のドミニカが二次ラウンドで姿を消すかもしれんな。しかし、それが、えぐい国ばかりで構成されたグループFの怖さよ。
プエルトリコの先発のロマンって、ヤクルトに在籍していたロマンだよな? そのロマンが超重量打線のドミニカ相手に好投したのか。
おい、ヤクルト。ロマンと再契約しろ。
結局、床に就いたのは午前2時となった。プー太郎であることが、こういう日は有難い…。
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