大会7日目

 プー太郎生活805日目。

 神村学園のサヨナラの場面は、満塁策を取るかどうか難しい選択であった。ワンアウト2塁、3塁で8番バッターだったから、京都成章ベンチは勝負を選択した。

 結果はサードゴロのバックホームが間に合わず、サヨナラ内野安打となった。

 満塁としておけば、内野ゴロのホームへ送球はフォースプレーになる。だから、満塁策を取る選択もあった。

 ただし、満塁にすれば、押し出しがある。またツーアウトを取ったとしても、トップバッターに回る。

 その辺は球運である。麻雀や将棋で言えば、指運と同じようなものか? 

 同じでないわ。まったく違う競技じゃねぇか。

 第2試合は結果的には11―1であったが、5回までは、むしろ高岡商のペースであった。

 日大三、早実に快勝した東海大菅生が前評判の高くない高校に手こずるのが甲子園大会よ。

 それでも、後半に地力の差が出た。東海大菅生は優勝の可能性を秘めたチームだと思った。

 元横浜高校部長の小倉氏が土曜のゲンダイのコラムで、
「主役不在の甲子園に誰がした」という見出しで、早実の和泉監督の予選での投手起用を批判していた。

 
「2年生エース雪山が決勝戦でバテていたのが残念だった。

 早実は準決勝まで1度も接戦することなく圧勝で勝ち上がった。雪山は捕手からわずか1、2か月の急増投手。スタミナ面に不安があった。

 それなのに、和泉監督が初戦の3回戦から雪山ほぼ1人に投げさせていたのは不可解であった。

 春の大会までは複数の投手で継投していた。雪山を休ませながら勝ち上がれたはずなのに、やらなかった」
 

 確かに、雪山を休ませることはできた。だから、雪山ほぼ1人に投げさせたのには、わしも疑問を感じた。

 ただし、
「早実は準決勝まで1度も接戦することなく圧勝で勝ち上がった」というのは事実とは違う。早実は打線が低調で、都立相手にも序盤に大量点を取る試合ができなかった。

 小倉氏は、早実の試合展開をそんなに押さえていなかったと思われる。早実の試合を見ていれば、他のかわい子ちゃん投手を登板させる余裕はあまりなかったことがわかったはずだが…。

 たとえ雪山が万全でも東海大菅生に勝てなかったはず。打線が2点しか取れなかったからな。

 これはどうでもいいことだが、11−1というスコアを聞くと、77年の早実1−11今治西を思い出してしまう。77年の大会では早実も優勝候であったことを申し添えておきたい。

 彦根東の先発は、春の近畿大会で大阪桐蔭相手に5回を1失点に抑えた変則左腕だった。が、4回途中で4点を取られて降板した。しかも、ホームランも食らった。

 南海権左ふうに考えれば、青森山田打線の方が大阪桐蔭打線より上ということか? 

 そんなわけがねぇ。甲子園での登板と近畿大会の登板とでは緊張感が違う。今日は、大阪桐蔭戦ほどの出来でなかったのであろう。

 彦根東は、善戦とまではいかなかった。正直言って、力の差があった。

 彦根東は進学校として知られる。だから、野球部は文武両道と言われているのだろうな。

 しかし、下関国際の坂原監督がゲンダイのインタビューで、
「文武両道という言葉が大嫌い。あり得ない」という持論を展開していた。

 それに、わしは激しく同意した。わしも、文武両道という言葉が大嫌いだ。

 済美が台風の目になってきたな。明日の第1試合で勝つであろう盛岡大付との3回戦が楽しみだ。

 今日のホームランは7本だったか? いや、8本だったか?

 いずれにせよ、ホームランが出すぎだ。ここまでホームランが出る大会は記憶にない。

 ここ6日間、日記が高校野球イーソーであったが、今日は明日の山中戦に触れたい。

 明日の山中の相手は、23戦全勝17KОの22歳のメキシカン。しかも、山中と同じサウスポー。

 山中は決して打たれ強くないので、危険な相手である。明日の試合がアリスの
「チャンピオン」にならないことを祈りたい。

 今日で大会の半分が終わった。これからの7日は、あっという間に過ぎよう。

 それを考えると吐かざるを得ない。本当に速ぇ!

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