巷はそうなのか

　
　プー太郎生活903日目。

　号泣組翁と会う前に‘やすべえ’で、つけ麺を食った。行列ができる店として有名な‘やすべえ’も、午後４時過ぎだったので空席があった。 　

　今日は、その後の翁との面会を考えて、無料のニンニクを注文しなかった。犬なみに嗅覚が鋭い翁は、ニンニクの匂いなど、リーチ・一発・ツモでわかるからである。

　つけ麺をすすっていたら、隣の席のОＬがスマホで話し出した。

　「すいません、今、お昼休みなんです。会社に戻ったら折り返し、お電話します」と言って、そそくさと電話を切った。 　

　午後４時過ぎに昼休みか。如何にも営業職という感じのそのОＬは、忙しくて昼休みが午後４時までに取れなかったのだろう。

　そのことを弟に言ったら、「巷はそうなんだよ」と、一喝された。

　やはり、昼休みと称して２時間以上姿をくらますことが多かった‘とっつぁん’は異常だったんだな。

　わしも、甲子園大会中に出勤していた日は２時間近く席に戻って来なかったが。

　翁に、日馬富士の暴行事件について聞いてみた。聞いたわしがバカだったわい。

　「しょうがないんじゃないの」と返ってきたが、その後、会話が続かなった。パートのおばさんの悪口なら無尽蔵なのに、興味がないことには全くと言っていいほど反応がないのが翁なのである。

　口直しに、相撲君にコメントを求めた。

　「４横綱時代が終わってしまいましたね。間もなく白鵬の１人横綱になるんじゃないですか」

　 わしも、そう思う。まずは鶴竜が初場所で引退に追い込まれよう。

　明日は、日本時間の深夜にワールドカップの抽選が行われる。むろん、ＮＨＫでのライブ中継を見る。

　「第１ポットの国がロシアかポーランドだったら、決勝トーナメントに行ける」という甘い寝言を言っている奴がいるが、どの組み合わせになっても、今の日本が一次リーグを勝ち抜けっこねぇ。

　どうせ勝てないのなら、ワールドカップならではの死の組に入った方が面白い。

　ドイツ、ウルグアイ、セネガル。 　

　ブラジル、スペイン、スウェーデン。

　こうやって抽選を楽しめるのも、日本が出場しているからこそである。

　イタリア国民は、さぞかしハガいだろうな。あいつらの気質からして、ワールドカップに興味を失っている奴が多いと思われる。

　さ、これから風呂だ。そういうこっていい…。