大会12日目
プー太郎生活1023日目。
これは、何度も竹井に敗れてきた田村が竹井との最後の勝負に敗れた時の思いである。智弁和歌山ナインの心境も同じか?
智弁和歌山は、4季連続で大阪桐蔭に負けた。智弁和歌山の文元主将の「また一からやり直しです」も、田村の「また一からやり直しか…」と同じである。
智弁和歌山は昨夏の甲子園での試合は試合内容では勝っていたが、今日は完敗に近かった。
打線があそこまで根尾に抑えられるとは、高嶋監督としては、「計算外だよ、玄大佐」だったであろう。
今日も根尾の出来が良かった。智弁和歌山打線が打てなかったのも仕方ない。
高嶋監督のもう一つの「計算外だよ、玄大佐」は、先発の池田の好投である。昨日の東海大相模戦でワンアウトも取れずに降板した池田の好投を誰が予想しただろうか?
3点とも、まともに取られた点ではなかった。長打も打たれなかった。
逆に言えば、大阪桐蔭打線が昨日から低調であった。春夏連覇に向けて、打線にやや課題を残す結果になったのは確かである。
大阪桐蔭の先発は、わしの予想通り、根尾であった。朝日の柿木が先発との見立ては思っくそ外れた。
しかし、ハガいのは、昨日の日記で、「秋の近畿大会で智弁和歌山を完封したのは根尾である」としたミスである。正しくは柿木だ。
優勝したとはいえ、柿木の心境は複雑だろうな。もし今日の試合で柿木が先発だったら、大阪桐蔭の春連覇はなかったかもしれない。
春連覇は、81年、82年のPL以来36年ぶりか。81年と82年のPLの春連覇には吐いたなんて甘いものではなかった。
81年には西川、82年には榎田という絶対的なエースがいて、勝負強さが鬼であった。
81年…PL1−0東海大工、PL2−1印旛
82年…PL2−1浜田、PL1−0箕島、PL3−2横浜商
勝負強さという点では、当時のPLが歴代bPだったように思う。強烈なアンチPLだったわしが言うのだから間違いない。
今日の決勝戦は、それほど濃い内容とは言えなかった。長打は藤原の1本だけだったし、両チームともミスが目立ったからである。
そんななか、根尾の冷静さが光った。根尾が大会MVPで文句なしである。
排水管清掃で人が来たのは、5回が終わった時点でのイニングブレーク中であった。5分ほどで帰ったし、珍しく引きが強かったわ。
それはそうと、雨だと休むおっさんよ、試合中にメールをよこすなよ。
ちったぁTPOを考えろ。だいいち、あんた、仕事中だろ。
大会会長のつまらんスピーチを聞いてしまった。聞き捨てならなかったのは、21世紀枠で出場した高校の戦いぶりを誉めたことである。
あいつら、21世紀枠を撤廃する気はさらさらないな。記念大会でなかったら出場できなかった東海3位の三重の実力を考えんかい。
ともかく、タイブレークになった試合が1試合もなくて良かった。夏の大会でもタイブレークなど見たかねぇ。
今大会も、あっという間に終わってしまった。ただ、谷合の逆転サヨナラスリーランが随分と昔のことのように思えるのが不思議だ。
選抜ロスに陥らないためにも、明日は号泣組翁に抱き着く。野球に全く興味のない翁と選抜の話をするバカはしない。
最後に、今大会のベストのナインを書いておきたい。100人選者がいたら100通りの顔ぶれになるのは、わかっとる!
【投】根尾(大阪桐蔭)
【捕】東妻(智弁和歌山)
【一】文元(智弁和歌山)
【二】黒川(智弁和歌山)
【三】中川(大阪桐蔭)
【遊】小松(東海大相模)
【外】冨田(智弁和歌山)
藤原(大阪桐蔭)
梶田(三重)