ポーランド、悲惨

 
 プー太郎生活1104日目。

 
「日本もこんな試合できるんじゃない」 

 ムキリョクンの表現が当を得ているな。相変わらず、搦め手からの物言いだが。

 2点目を取られて勝ち越された時も不思議と負ける気はしなかった。そしたら本田のゴールで本当に追いついた。

 本田は、ますますビッグマウスになっているくせぇ。ゴールを決めれば官軍というわけか。

 これでポーランド戦は引き分けで良いことになった。また、セネガルがコロンビアに勝った場合も決勝トーナメント進出が決まる。

 だからして、勝てなかったのはハガかったが、引き分けで勝ち点1をゲットしたのは、とてつもなく意義深い。

 もしグループリーグで消えても、田嶋会長は詰め腹を切らなくて済もう。戦前の予想通りの3連敗だったら責任問題になったのは間違いない。

 ところで、田嶋会長にクビにされたボスニャックは、今、何を思っているのだろうか? 

 誰もが予想しなかった日本の大健闘に対して、
「けっ」と吐き捨てているに相違あるまい。それが人間というものよ。

 しかし、川島のチョンボには吐いた。アルゼンチンGKのクソミスに匹敵する大チョンボだ。

 だから、イタリアのマスコミは、セネガル戦での川島を10点満点で4と採点している。以下が、イタリアのマスコミのセネガル戦での日本人選手の採点である。

 GK  
 川島永嗣 4点  
 DF  
 長友佑都 7点  
 酒井宏樹 4.5点
 昌子源   6点  
 吉田麻也 6点  
 MF  
 柴崎岳  7.5点  
 原口元気 6.5点→岡崎慎司 6.5点
 香川真司 5点 →本田圭佑 7.5点  
 乾貴士   8点 →宇佐美貴史 採点なし  
 長谷部誠 6点  
 FW
 大迫勇也 6.5点

 総じて高得点だな。それからしても勝っておきたい試合であった。

 こうしてみると、西ドイツ大会でのクライフの9.5が如何にとんでもない数字かがわかる。サッカーに革命を起こしたのだから、当然と言えば当然の数字であるが。

 次のポーランド戦だが、ポーランドの死に馬キックに遭うことはあるまいな。
「レバンドフスキ、意地のハットトリック」など、シャレにならんぞ。

 それにしても、ポーランドは悲惨だな。18世紀後半のポーランド分割のようだ。

 ポーランドでは、学校における自国史の時間で18世紀後半のポーランド分割の話になると、教師も生徒も号泣しながら授業をするという。

 昨日も試合終了後、ポーランド人女性サポーターが泣いていた。また、他のポーランド人サポーターは、コロンビア戦の敗戦を
「大虐殺、悲劇だ」と語ったそうである。

 ポーランドメディアも激怒している。

 
「すべて失敗し、夢が終わってしまった。これはカザンの大惨事だ。まさにアルゼンチンと同じ状況だ」 

 確かに、ポーランドは死んだ。だが、ポーランドが日本より遥かに格上のチームということを忘れてはならない。

 組み合わせが決まった時、解説の山本昌邦が、
「決勝トーナメントのことを考えたら隣のG組も気になりますね」と言った。

 それを、
「寝言を言うな」と日記に書いたが、ベルギーかイングランドとの対決が現実味を帯びていた。

 どちらの国との対戦になっても、今度こそ勝ち目なし。プレミアリーグのオールスターチームに勝ってこねぇ。

 今晩からグループリーグの最終戦が始まる。ここまで来てスコアレスドローの試合が1試合もないのは初めてのはずである。

 グループリーグの最終戦ではスコアレスドローの試合がありそうだ。ロシア−ウルグアイ、ベルギー−イングランドは共に無理をしないだろう。

 それにしても、ディリーの今日の一面には呆れ返った。今日も阪神の記事が一面たぁ。

 阪神はポーランドかよ。このままだと最下位・南海権左は必至である。

 今日、ティップネスでは誰もサッカーの話をしていなかった。おめぇら、世界最大のスポーツイベントに興味がないのか? 

 それでも、明日もティップネスに行く前にスペイン−モロッコを再生する。ティップネスでB組の結果を知ることはないだろうが、念には念を入れるのである。

 今日の最後は、
「もしコロンビアがポーランド戦のような出来だったら大敗していた」と、広岡達朗ばりの嫌みで締めたい。

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