美しく負けた

 
 プー太郎生活1112日目。

 
「美しく負けることを恥と思うな。無様に勝つことを恥と思え」(ヨハン・クライフ) 

 日本は美しく負けた。だが、あの展開なら無様に勝って欲しかった。

 1点を返された時、嫌な予感がした。
「サッカーでは2−0から1点を返された時が最も危ない」と言うのが現実になってしまった。

 2−0になった時点で、ブラジルとの対戦に思いを馳せた。そういう奴は多かったろう。

 しかし、ベルギーは底力があった。力ずくで同点に追いつき、最後は鮮やかなカウンター。

 最後の失点の場面、本田のコーナーキックをクルトワがキャッチした瞬間、
「やばい」という声が出た。そしたら…。

 あのコーナーキックは、選手が上がり過ぎてやしなかったか? もちろん、結果論だが…。

 これまでセルジオ越後と同じく散々憎まれ口を聞いてきたが、この結果に悄然としている。

 だから、録画したのを見終わってからティップネスに行く時間があったのに出前とした。

 ティップネスに出向くエネルギーが残っていなかった。在宅の仕事をする気にもなれん。

 救いは、不可解なPKを取られての負けとか、オウンゴールによる決勝点とかでなかったことである。

 また、相手がベルギーであったことも慰めになる。つまらない相手だったら、より吐いているところであった。

 2−0からマクられたのは、70年大会にイングランドが西ドイツにマクられて以来か…。

 麻雀でいえば、3万点リードのオーラスに、親に3連続親満を和了られたようなものである。

 って、4年に1度の世界最大のスポーツイベントを麻雀に例えるドアホがどこにおるよ。

 ちなみに、麻雀で負ける奴は無様に負ける。麻雀で美しく負けるということはない。

 試合結果を知ってから5時間以上経っても、まだ吐いている。

 ムキリョクンの、
「実力以上を出して、いい夢見せてもらったじゃないですか」というラインにも素直に同調できん。

 アジア予選からずっと日本代表を見てきたファンは、今日は仕事にならなかったろう。マイノリティーは午後から仕事になったのか?

 スポーツに興味が何にもナイマンの号泣組翁や大納言はいいよな。精神的に全く負荷が掛からないからな。

 話は変わって、ブラジル、強ぇ。メキシコに余裕を持って勝った。

 日本とブラジル、ベルギーとの親善試合を解説した松木が、
「ブラジルの方が上だね」と言ったのもわかる。

 とはいえ、その時よりもベルギーはチーム力が上がっている。日本に逆転勝ちして勢いにも乗ったはず。

 ブラジル−ベルギーが準々決勝で随一の好カードであることは確かである。準々決勝では勿体ない。

 あ゛〜、今晩のスウェーデン−スイスは見る気がしねぇなぁ。でも、クソをしてから見る。

 それにしても、惜しい試合であった。だから、わしはしつこいんじゃい!

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