凝りない奴だ

 
 プー太郎生活1260日目。

 アタック25を見てから散歩に出たのだが、散歩中、遠目に異なものが目に入った。それは、車に轢かれて死んだ猫の死体に見えた。

 
「見えた」というのは、遠目だったことと確認する勇気がなかったことによる。猫の死体など拝んだ日にゃ、目覚めが悪くなるわ。

 猫を轢いた車の運転手もハガかったであろう。ただでさえ嫌な思いをしたろうに、その猫が飼い猫だったら面倒なことになるからな。

 野良猫だったら、その死体を処理しなければならない役所の奴もクソハガい。わしには、そんな仕事はようできん。

 って、わしも今の仕事のほかに何ができるってんだ? それは、田村が麻雀しかできないのと同じである。

 以下は、捲土重来を期したのに竹井にまた敗れた田村が、岡田が経営する麻雀ルーム(マンション麻雀)に登場した際のやり取りである。

 
田村:打てるかな? 

 岡田:お前も懲りないね、田村。

 田村:ほかに何ができる。また一からやり直しだ。


 お前は、まだ20代だろ。雀ゴロをずっと続けるつもりか? 

 さて、アタック25である。今日の
「ある都市」は悩ましかった。

 ガネーシャが見えたのでインドの都市だろうことはわかったが、他に決め手がなかった。

 インドの都市で出題されるとしたらムンバイくらいだから、
「ムンバイ」と答えたら当たった。

 ムンバイ、旧称ボンベイは、
「ボリウッド」と呼ばれるほど映画作りが盛んな都市である。

 むろん、インド映画は見たことがない。そもそも、ここ何年も映画館に行っとらん。

 あに? 
「取れません」だと? 

 おめぇも懲りない奴だな。しばらく大人しくしとけって。

 しかし、今年になってから、いくら負けているんだ? もう10万近くJRAに寄付しているんじゃないか? 

 懲りないということに関しては、わしも人後に落ちない。ただし、女には懲りた。

 さ、明日からザトペック4日間だ。号泣組翁と4日連続で会えるとはいえ、今、闘っている。

 試練の4日間を何とか乗り切りたい…。

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懲りない奴だ