大会12日目
プー太郎生活1432日目。
今日は日曜。朝ドラトラップがないのはいいな。
たかが15分ではない。1回表は、とてつもなく重要なんじゃい。今日の第1試合では1回表に3点入った。
それにしても、両チームの先発には驚いた。
まず八戸学院光星の先発が今大会初登板の本来はサードの下山と知って耳を疑った。
それよりも、明石商の先発が中森でないことに吐いた。「先を見据えてのこと」たって、今日の試合で負けたら終わりなんだぞ。
しかも、相手は強打の八戸学院光星。監督の采配に口を挟む権利はないとはいえ、中森の先発回避には首を捻った。
実際、両先発がゲームを作れなかった。
明石商が1、2回に3点ずつ取れたのも、先発が下山だったからである。現にピッチャーが交代してからは抑え込まれた。
八戸学院光星は、明石商の先発の杉戸を攻め込んだ。が、攻め落とすまでには至らなかった。前半に、もっと点を取らにゃあ。
それでも、1-6から5-6まで追い上げた。1点差となったのでエースの中森を投げさせると思ったら、背番号11のピッチャーを登板させた。
さすがに、「まじかよ」という声が出た。結局、6回に押し出しで同点となり、7回のピンチの場面でやっと中森を投入した。
なんとか中森はピンチを凌いだ。だからもっと早くに出せって。
8回表に明石商は、相手のミスで1点をもらった。スクイズを失敗したが、サードに残っていたランナーが暴投で生還したのである。
今回もわしはスクイズも読んどった。挾間監督もワンパターンだな。
結局、暴投でもらった1点を中森が辛くも守った。本当に「辛くも」であった。
八戸学院光星とすれば、言葉は悪いが、勝手に転んだ感じである。先発起用にも、攻撃にも、悔いが残りまくる試合であった。
逆に明石商はラッキーな勝利だった。あれだけ中森を出し惜しみしたのに勝利できたのだから。
準決勝以降を考えると、中森が消耗しなかったことは大きい。これも勝ったから言えることである。
「優勝候補筆頭を倒した次の試合であっさり負ける」
作新学院が3-0とリードして6回を終わった時は、そのジンクスが頭を過った。
が、中京学院大中京は7回裏に2点を返し、8回裏に満塁ホームランで逆転した。
この試合は継投が両チームの明暗を分けた。うまくいったのが中京学院大中京、失敗したのが作新学院だった。
高校野球では継投は本当に難しい。結果論を言ったら切りがない。
ノーアウト満塁でのリリーフは余りにもきつかった。とはいえストライクがまるで入らなかったのだから、交代はやむを得なかった。
作新学院の敗因は、得点が初回の3点だけだったことである。だから、そんなことは誰でも指摘できるって。
わしは、小針監督の厳しい采配が選手を委縮させてしまったと思っている。
2回裏にライトが緩慢な動きで取れる打球をライト前のツーベースにしてしまった。その直後、小針監督はライトを交代させた。
「厳しい」と言えば聞こえはいいが、3-0で勝っていたんだし、注意だけで良かったように思う。
第3試合は全く予想外の大差となった。大差になるとしたら奥川が先発でない星稜が負けるケースだと思っていたが。
効いたのは2回の満塁ホームランである。だから、そんなことは誰だって書けるって。
前半で大差がついたことで、仙台育英打線が大振りになった。これは解説の長野さんの受け売りではない。
星稜としては奥川を温存できたのは思惑通りである。明日が休養日なのも星稜には追い風と言える。
奥川は行ける状態だったのか。林監督のインタビューで、そのことを知った。ということは、明後日の中京学院大中京戦は奥川が先発するな。
仙台育英の須江監督とすれば、送り出した4人の投手が悉く打たれるとは思ってもみなかったであろう。
だから、先発投手の起用や継投は失敗とは言えないのではないか。それにしても、仙台育英には残酷な試合であった。
第4試合は関東一が3点を先行したことで試合が面白くなったが…。
清水が立ち直ったこともあり、履正社打線が5回に逆転した。岡田監督が言っていたように、1回裏にすぐに1点を返したことが大きかった。
ただし、怪しいジャッジがあった。ノーアウト2塁でセカンドランナーがライトフライでタッチアップしたのだが、サードでタッチアウトであった。
あれがアウトとジャッジされていたら試合はどう転んだか。履正社が負けていた可能性もあった。
怪しいジャッジは、初回にもう1つあった。
ツーアウト1、2塁で、ピッチャーがセカンドへ絶妙の牽制球。ところが、明らかにアウトだったのがセーフに判定された。
その後、得点にならなかったものの、地元びいきのジャッジと言われても仕方あるまい。
それでも関東一としては勝てる試合ではなかった。明らかに力負けであった。
これで準決勝は、ともに隣県対決となった。準決勝の2カードがともに隣県対決というのは記憶にないな。
準決勝で履正社と星稜が勝ったら、選抜初戦の再戦となる。選抜で初戦だったカードが夏の大会の決勝戦のカードというのも過去にないのではないか?
今日の結果、朝日の「6強」のうち、3校が準決勝に進出した。朝日は面目を保ったわけだ。
そこで思い出すのは2013年の大会である。
朝日が挙げた「5強」、すなわち、浦和学院、日大三、常葉菊川、大阪桐蔭、済美が全てベスト8を前に敗退した。
すると、3回戦終了後の記事で、「『見る目がない』と言われれば、それまでだが」というフザケた言い訳をしたのである。
ともかく、準決勝は好カードになった。明後日の準決勝を楽しみにしたい。
さ、明日は久々のティップネスだ。浦島太郎になっていることはあるまい。
号泣組翁からラブレターが来れば、むろん、そちらを優先する。問題は、翁が明日が休養日であることを知っているか否かである。
いずれにせよ、明日は10時まで寝ていられる。それが何よりだ…。