ととのわなかった

 
 プー太郎生活1770日目。

 予想通り、ティップネスに来ている奴は少なかった。

 以前は行きのエレベーターでいつも一緒になったおっさんは、3月下旬から姿を見せていない。

 超音波振動マシーンの利用時間が被る品の良いじぃさんもいなかった。

 好々爺そのものだったストレッチじじぃは、今年に入ってから姿を消したままである。

 年寄りはコロナで重症化するというから、みんな、退会したのかもしれんな。

 当然の如く、フロントの前で検温された。無罪放免となったが、何℃だったか知りてぇ。

 
「何℃でしたか?」と聞いたら吐かれると思って、聞きはしなかったけどよ。

 検温といえば、駅近のパチンコ店の入り口で、ホールスタッフの姉ちゃんが客に検温をしとった。

 そのパチンコ店は約2か月営業していなかったが、よく潰れなかったものである。

 しかし、パチンコ店の営業開始はステップ3なはず。小池の言うことなど、シカトということか。

 ティップネスのフロントスタッフは、全員が顔をシールドで覆っていた。また、パワールームの壁に
「会話禁止」との張り紙があった。

 それはいいとして、サウナが利用中止になっていたのに吐いた。サウナと水風呂との3往復はルーティンに入っていたのによ。

 サウナ分、会費を値下げしろ。そんなことを訴えても却下されるに決まっとるが。

 サウナが利用中止になったのは、部屋が狭いことと会話をする奴がいるからであろう。

 万が一にもクラスターになったらシャレにならないどころではないから、万全を期しているわけか。

 万が一という事態になったらリーチ・一発・ツモで閉館になり、閉鎖に追い込まれよう。

 これまではティップネスを出ると爽快感があったのに、今日はあまり爽快感がなかった。

 それはサウナと水風呂との3往復ができなかったからであろう。こうしてみると、サウナと水風呂との3往復で「ととのっていた」んだな。

 フィンランド人がサウナにオダを上げる理由がわかったぜ。会員にフィンランド人がいたら、サウナの利用中止に対して暴れたであろう。

 今日は、久々に田無の西友で買い物をした。なので、色々と買い込んだ

 田無の西友の方が地元のスーパーより品が揃っているうえに、惣菜などの値段が安い。

 よって、食材は田無の西友で買い求めている。この辺もチョンガー・ザ・グレートの悲哀である。

 今日の夕飯は、鯖の味噌煮、メンチカツ、ゆで卵、蒲鉾であった。肉類が何にもナイマンという予定が狂ったのはハガい。

 ともかく、ティップネスに行ったことで曜日の感覚が戻った。そうじゃなくちゃいけねぇ。

 ウルトラセブン・第5話
「消された時間」は、もうご免だ。了

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