貸金庫を移動する

 
 プー太郎生活1959日目。

 今朝起きた時は、昨日、一昨日のような腰の痛みはなかった。が、まだ違和感はあった。

 それで、みずほ銀行への行き帰りの電車の中では立っていた。立つと座るとでは、腰に掛かる負担が倍くらい違うくせぇ。

 だから、慎重を期したのである。
「慎重」を、「冷静・沈着」「先憂後楽」「是々非々」に加えて、わしのモットーとしたい。

 というわけで、みずほ銀行で貸金庫の移動をしてきた。腰痛だから大人しく家に居たかったのによ。

 まず、南新宿店の2階にある貸金庫担当の部屋に通された。そこで対応したのが定年して再雇用された感じのおっさんだったので吐いた。

 綺麗な姉ちゃんを期待していたのによ。貸金庫担当に姉ちゃんはいないのか? 

 そこで判子作業をしたのだが、値段の欄が21,780円だったので目が血走った。

 すかさず、おっさんに、
「電話では13,000円と聞いていましたが」と、不機嫌攻撃を繰り出した。

 すると、
「ここには21,780円とありますが、キムラ様は長期使用ですので割引が適応され、13,000円になります」との返答だった。

 それなら最初から、そう言ってくれよ。そしたら不機嫌攻撃の必要はなかったのだからよ。

 それにしても、銀行が8,000円以上も割り引くとはな。オヤジの代から40年以上も貸金庫を借りているからだろうが。

 判子作業が終わってから地下1階の貸金庫倉庫におっさんと出向いた。

 だから、なんで、おっさんなんだよ。まったくもってハガい。

 それから持参したバックに貸金庫に入れたあったブツを入れて、新宿センタービルにある新宿新都心支店へ向かった。

 わしは重度の方向音痴だが、今日はリーチ・一発・ツモで行けた。

 新宿新都心支店では、おばさんが対応した。やはり貸金庫担当に姉ちゃんは配属されてねぇくせぇ。

 おばさんは、
「キムラ様の預金担当の者から話があります」と言って、一旦、席を立った。

 そこで、ようやく綺麗な姉ちゃんの登場。しかし、嫌な予感がした。

 そしたら、案の定だった。
「貯蓄の達人」という投資信託を案内されたのである。

 
「100万円投資されたら、1年で7,000円の配当になります」
 「この商品を始めた2004年以来、1度も元本割れしていません」 


 あーそー。投資の勧誘というわけね。

 エステの姉ちゃんの勧誘攻撃には何度も負けたが、今のわしはその当時のわしとは違うんじゃい。

 それに、今のわしに投資などというリスキーなものに手を出す余裕は何にもナイマンだ。

 なので、
「家族と相談してから考えます」と断った。「弟と相談」と言わなかったのは、姉ちゃんにわしがチョンガーであることを知られたくなかったからである。

 姉ちゃんを瞬殺した後、おばさんに新宿新都心支店の貸金庫倉庫に案内された。

 そこで貸金庫の開け方などを教わった。たぶん、覚えたと思う。

 しかし、新宿新都心支店はクソ不便だ。ATMコーナーに機械は5つか6つしかなかったしよ。

 まあいい。地元にも、みずほ銀行のキャッシュコーナーはあるからよ。

 電話で弟に投資信託の話をしたら、
「そんなの、絶対に止めろ」「お前みたいなのに姉ちゃんを当ててくる」と言われた。

 2つとも、わかっとるわい。以前のわしと同じと思ってもらっては困る。

 ここで、スポーツ関連の話を2つしたい。1つは、鶴竜が日本国籍を獲得したこと、もう1つはパウロ・ロッシ氏が亡くなったことである。

 鶴竜は、これで親方になれるわけか。ということは、後顧の憂いがなくなったということである。

 こりゃ、来場所で引退だな。現役に固執する必要がなくなったのだから。

 ロッシといえば、何と言っても、スペインワールドカップのブラジル戦でのハットトリックである。

 ジーコら黄金の4人のブラジルの優勝を信じて疑わなかったわしは、徹夜でその試合を見て吐き死んだのであった。

 スペイン大会でのイタリアは、下馬評では優勝候補の一角にも挙がっていなかった。が、二次リーグの初戦でアルゼンチンを降してから勢いに乗った。

 アルゼンチン、ブラジル、西ドイツを倒しての優勝だったのだから、汚いサッカーだったとはいえ、見事であった。

 ロッシも65歳とは若いな。不治の病に罹っていたそうである。

 ここにパウロ・ロッシ氏のご冥福をお祈りしたい。

 クソ~、まだ腰痛が完治せん。かがむと痛みを感じるのである。

 明日、ティップネスでの超音波振動マシーン、サウナ、風呂で痛みが軽減することに期待したい。

 って、ティップネスは出前にすべきか? いや、会費の元を取る。そういうこっていい…。了
 

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