不気味な奴

 
 プー太郎生活2006日目。

 わしが住んでいる市のプラスチックゴミの回収日は火曜である。

 プラスチックゴミは9時半頃には清掃車が持って行ってしまう。なので、9時までに起きないとハガいことになる。

 しかし、9時までに目を覚ますのは至難の業。よって、プラスチックゴミは前日の深夜に排出場所に持って行くことにしている。

 それが反則なのはわかっとる。まあ、虎の穴のレスラーの反則ほどではないが。

 名ばかりとはいえ、マンションの理事会の理事長が反則を犯していいのか? いいわけがねぇ。

 夕食の材料はスーパーで買う総菜の金太郎アメ状態であることから、どうしてもプラスチックゴミが多くなる。

 なので、一番大きな袋に入れても2週間に1度は出さないとならんのじゃい。

 ただ、深夜に出すのにはトラップがあるのである。それは…。

 ほぼ毎日、深夜にオートバイでやってくる奴がいて、そいつはわしの部屋がある階まで上がって来て3分ほどで帰って行く。

 どこの部屋へ何の目的で来るのか、全くのナゾ。わしが引っ越して来てからずっとだから、なおのこと不気味である。

 そいつが福本伸之作の
「銀と金」に登場する殺人鬼・有賀のような奴の可能性がゼロではない。

 そいつと鉢合わせるのが嫌なので、そいつが去ってからゴミ出しをするようにしている。

 そいつが来る気配は、電車が通る時以外は周りが静まり返っているのでわかるのである。

 で、昨日、そいつが帰ってから、プラスチックゴミの袋を排出場所に運ぼうと部屋を出た。

 それでエレベーターを待っていたら1階から人が乗って来るのがわかり、どんどん上に上ってきた。

 わしの部屋はエレベーターのすぐ傍にある。万が一そいつが戻って来たらハガいので、すぐに部屋に戻ったのであった。

 結局、今回はゴミ出しを見送った。まだ1袋だから、そんなに困ることはないが。

 昨晩、そんなことがあったからか、今朝方にわけのわからない夢を見た。その夢とは…。

 マンションを出たところで、出刃包丁を持った男が2人いた。

 それで真っ青になっていたら、なんと、高1、2の時の担任だった剣道六段の張本が竹刀を持って駆けつけてきたのである。

 
「助かった」と思ったところで、10時に掛けていた携帯の目覚ましが鳴ったのであった。

 張本が登場する夢など記憶にないな。もう定年退職しているだろうが、わしの中では、まだ青年教師のままである。

 体育教師の張本か…。今だったら、その暴力沙汰でリーチ・一発・ツモでクビになろう。

 今日も今日とてティップネスに行ったが、わしを注意した男も若い太っちょも見掛けなかった。

 これで2日連続である。奴らが仕事で来られなかったというのだったら許さん。

 ちなみに、昨日見た女性アスリートは今日は居なかった。もしかして幽霊会員なのかもしれんな。

 スポーツクラブにとって最も有難い会員は幽霊会員だそうである。

 最もハガい会員は、わしのように元を取りまくる会員であることは書くまもでない。

 弟との電話で産経新聞の調査による内閣支持率が55%と聞いて吐いた。

 他の媒体による調査が軒並み急落なのだから、そんなもん、インチキ以外の何ものでもない。

 産経新聞は恥を知れ。そんな新聞などビタ1字読まん。

 クソ~。昨日の日記でもミスをした。

 
誤:その不機嫌攻撃の道ずれ 
 正:その不機嫌攻撃の道づれ 

 まったくもって恥ずかしいミスだ。負い目を感じないといかん。

 それにしても、毎晩、オートバイでやってくる奴が不気味だ。今日も来るのは間違いない。

 わしも同じマンションの住民から不気味に思われているだろう。そういうこっていい…。

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