大会初日


 プー太郎生活2059日目。

 昨晩は思っくそ寝そびれてしまった。2年ぶりの選抜を翌日に控え、気分が高揚し過ぎていたくせぇ。

 それで目覚ましを8時半から9時50分に掛け変えた。開会式なら後で録画したのを再生すれば良いと思ったからである。

 クソ簡素な開会式と聞いていたし、お偉方の挨拶などに用はないからな。

 が、国会中継トラップで録画されていなかった。開会式だからいいけどよ、試合だったら全くシャレにならないところである。

 9時50分に起きたのはいいが、10時10分が試合開始時間だったから、朝のルーティンが慌ただしいことになったわ。

 開幕試合の前に
「球児たちの行進曲」と題した映像が流された。

 別所、池永、王、八木沢、太田、江川、原、牛島・香川、荒木、水野、清原・桑田、イチロー、松井秀喜、松坂、ダルビッシュ、前田健太、藤浪、大谷、根尾…。

 プロでの活躍も加味されているとはいえ、まさに綺羅星の如くの面々だ。

 2人セットは、牛島・香川と清原・桑田か。牛島-香川のバッテリーは、バッテリーとしては高校野球史上では最高傑作と言える。

 それで忘れられないのは、3連覇を狙っていた池田ナインに飛ばした蔦監督の檄である。

 
「みんなも知っていると思うけどな。4年前の準決勝な。
  向こうにはピッチャーやら、キャッチャーやらにスターがおってな。
  ほんなもん、こっちには誰もおらん。それを一丸となってぶつかっていったんや。
  お前らも、そないな根性見せんとあかんぞ」 


 それはそうと、雨だと休むおっさんよ、試合開始直前にメールしてくんなよ。

 
「隠し玉は?」だと? 琴光喜時代の気分がまだ抜けていないのか? 

 開幕戦の始球式に吐いた。萩生田が始球式を務めたからである。

 嘘か誠か、萩生田は早実の野球部を1か月で辞めたそうである。

 開幕試合の神戸国際大付-北海は投手戦が予想された。初回にお互いのアウトが3つとも三振だったことで、それを確信した。

 ところが、神戸国際大付の阪上が2回の途中で降板した。なんでも、阪上は5割程度の仕上がりだったという。

 なるほど。それでストレートが140㎞に達していなかったのか。

 ツーアウト満塁でのリリーフはきつい。案の定、押し出しのフォアボールとなった。

 この1点は、北海のエース左腕・木村の出来と神戸国際大付が貧打線ということで重いと思われた。

 そうこうするうちに、センターの守備が浅いことが裏目になって北海に2点目が入った。この2点目で勝負あったか?

 が、神戸国際大付は、9回裏に相手キャッチャーの2つのまずい守備があって追いつき、延長戦に入った。

 延長戦になると、どうしてもタイブレークというクソ制度に頭が行く。

 しかし、試合は延長10回裏に神戸国際大付がサヨナラとした。

 北海のエース左腕・木村は疲れでもう球威がなかった。それは解説の杉浦さんも指摘していた。

 というわけで、ゲンダイはいきなり予想を外したわけである。わしは当てたと申し添えておきたい。

 大会初日で最も注目された明徳義塾-仙台育英は、仙台育英の先発が伊藤でなかったことにまず驚いた。

 それを読んでいたとは、さすがは海千山千の馬淵のおっさんである。

 って、秋のデータを見れば、リーチ・一発・ツモで読めるわい。

 4回途中まで無失点だった古川に変えて伊藤を登板させたのには更に驚いたが、それが見事に成功した。

 2回裏の足を絡めての先制点といい、前任の佐々木監督よりも須江監督の方が采配に長けていることは確かである。

 もう一つ言わせてもらうと、8回裏の代走も的を射た采配だった。1点リードの場面なら、4番に代走を出すのは悪くない采配である。

 15年の敦賀気比戦での2回もあったナゾの代走とは大違いだ。って、何回同じことを書いているんだよ。

 明徳義塾としては、先制された場面が悔やまれる。

 ショートが投げなくてもいいファーストに投げて悪送球となり、それが失点に繋がったからである。

 それにしても、伊藤は速かった。そして、テンポが抜群だった。

 例年よりも打線が弱い明徳義塾が打てなかったのは無理もない。

 それにしたって、打てな過ぎた。代木を見殺しにしてしまった。

 馬淵のおっさんとしても、代木に全幅の信頼を寄せていただけに無念であったろう。

 ただ、明徳義塾が勝てる試合ではなかった。防戦一方で、外野陣の好守がなかったら0-4とかになっていただろう。

 仙台育英のAクラス詐欺に何回か遭ってきたが、今チームの仙台育英はまごうことなきAランクである。

 スコアは1-0だったものの、打力はあるし、上位進出は十分にあり得る。

 仙台育英の力を見誤ったことで、早くもベスト8の予想を1つ外した。今大会も3つか4つしか当たるまい。

 あに? 
「今大会の本命は仙台育英」だと? 

 朝日がそう書いてあったのを知った。今日の試合を見たら、それに頷けた。

 その仙台育英に笹倉がいたら…。いい加減、わしもしつこい。

 第3試合の解説は杉本さんだった。大会初日に杉本さんが解説とは記憶にないな。

 今まで杉本さんを粗略に扱っていたのをNHKは反省したのか? 

 相変わらず、杉本さんの解説は鋭かった。元キャッチャーだけあって、キャッチャー目線での解説はさすがだと思った。

 第3試合は、健大高崎の先発が注目された。秋はクローザーだった高松が先発とは予想外だった。

 その高松が被安打3で完投するのだから、わからないものである。

 ただ、下関国際の各バッターが淡泊だった。あれだけ簡単にフライを上げてはダメよ。

 ホームラン打線として注目された健大高崎打線は、2塁打は3本出たものの不発気味であった。

 8回裏に相手エラーに恵まれて4点を追加したが、その4点がなかったらハガいことになっていただろう。

 健大高崎の2回戦の相手は、まず間違いなく天理。天理の右腕・達のフォークボールを健大高崎打線は打ちあぐむのではないか? 

 下関国際のキャプテンが2年生って、あんだ、そりゃ。それじゃ、ミーティングがやりにくかろう。

 その2年生キャプテンは4タコだった。重圧に負けたのだと思われる。

 明日は、第3試合の東海大甲相模-東海大甲府の東海大ダービーが注目される。

 昨秋は東海大甲府が勝っているが、明日は東海大相模がリベンジするとの声が多い。

 あに? 
「日曜の大阪は雨イーソー」だと? 

 こりゃあ、日曜は中止だな。世のサラリーマンはハガいもいいところである。

 相撲は妙義龍が敗れ、6日目にして早くも全勝がいなくなった。今場所もカオス場所になることは確定的である。

 
「貴景勝のカド番脱出なるか」の話題に隠れて、正代がハガいことになっている。

 2勝4敗たぁ。正代は精神的に弱いというし、今場所の勝ち越しは厳しそうだ。

 クソ~、昨日の日記でチョンボをした。

 
誤:この疎かな国民はわからないのだろう 
 正:この愚かな国民はわからないのだろう 


 エラソーに書いて、このミスは情けない。まさに、そういうこっちゃいかんだ。

 今日の3試合を見て思ったのは、負けることに震えが来ない試合でないと痺れないということである。

 だから、昨夏の交流試合は、見る方も力が入らなかった。

 負けることに震えが来ない…。福本伸之原作の
「天」に登場する関西有数の暴力団の組長・原田のセリフを思い出す。

 
「振ることに震えの来ない麻雀なんて、そんなもの勝負事と言えるか」

 明日も負けることに震えが来る好勝負を見たいものである。了

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