大会9日目
プー太郎生活2069日目。
今回も優勝に手が届かなかった…。朝日が本命に推していた仙台育英が敗退した。
ここで思い出すのは、ダルビッシュ3年のチームについて東北高校の若生監督が言ったことである。
「このチームで優勝できなかったら、東北地方の高校はしばらく優勝できないでしょう」
が、1、2回戦の仙台育英の戦いぶりを見て、「今回はチャンスかも」と思った。
そこに立ち塞がったのは、天理の長身右腕・達である。
仙台育英は手も足も出ないということはなかったもの、結局は抑え込まれた。
内野守備の乱れ、先頭打者へのデッドボール、相手センターのファインプレー、チャンスで4番がボール球を打っての凡退。
それらが全て敗因である。まさに負けに不思議な負けなしであった。
仙台育英としては、失点の仕方が悪かった。4回以降の8失点は、ツーアウトから悉く痛打を浴びてのものだった。
ノーアウトからの大ピンチをツーアウトまで漕ぎ着けての失点だから、選手にはショックが大きかった。
仙台育英にとって決定的な失点は5回の2失点であった。
ノーアウト2、3塁からツーアウトまで持っていた。そこへレフトへのファールフライ。
取れるかと思ったが、取れず。しかもレフトの選手が怪我をした。
そして、その怪我の治療が長引いた。その間(ま)が伊藤に影響したと思われる。
試合再開直後に痛打を浴びて6点差に広がった。さらに、当たっているレフトの選手が結局は交代となった。
そこで勝負あり。雲竜の言葉を借りれば、「6点差はデカすぎるバイ」だった。
仙台育英は6回を終わって残塁12。拙攻というか、あと1本が出なかった。
天理としては、達が164球投げたのが痛い。準決勝を達で勝っても、決勝戦は球数制限に確実に引っ掛かる。
球数制限のルールには疑問を禁じ得ない。色んな面で不公平感があり過ぎだ。
しかも、今回が実験的な導入というのだから、監督も選手もハガいもいいところである。
第2試合は、あっという間に終わった。東海大相模の先発・石田のテンポ良いピッチングも、その要因である。
門馬監督がこれまでリリーフ起用をしていた石田を先発させたのは、打線が湿っていて、あまり点が取れないと思ったからか?
しかし、今日は打線が速攻を見せた。相手先発が控えピッチャーだったことが東海大相模には幸運だった。
東海大相模の主将の大塚が胃腸炎で欠場と聞いた時は吐いた。が、それによる打線の組み換えが怪我の功名となった。
大塚は次の天理戦に出場できるのか? 明日の休養日が恵みとなったらいいのだが。
今日の試合では石田が完投した。相手の力量を考えたら、天理戦も石田を先発させるべきである。
ところで、石田の球数制限はどうなっているのか? つくづく球数制限は厄介である。
第3試合の明豊-智弁学園は、智弁学園が勝つだろうと思っていた。
が、大阪桐蔭戦とは逆のような展開で智弁学園が敗れた。
敗因はいくつもある。まず、何と言っても、初回に浴びた先頭打者ホームランである。
簡単なファールフライをファーストが落球した後のホームランであったから、智弁学園には余りにも痛かった。
それを引きずったのか、先発の西川は立ち直れなかった。5点を失った後の打席で代打が出て交代となった。
いや、もっと前に変えるべきではなかったか? 3回辺りで、「交代だ」と呟いていたことを申し添えておきたい。
6回裏の明豊のレフトの大ファインプレーを見て、「これは負けパターンだな」と思った。
その場面は、2点差のツーアウト1、3塁。同点打のはずの一打が無得点に終わっては精神的に追い込まれるわな。
それと、この試合では、3番の前川の力み過ぎが智弁学園の得点力を低めた。
画面越しにも力んでいるのがわかった。大会屈指の強打者という触れ込みが力みに繋がったのか?
その象徴的なシーンは、8回の無死1、2塁での打席であった。
サイドスローに左バッターだから打者有利なのに、強引に引っ張ってセカンドゴロゲッツー。
その併殺で智弁学園の敗退を確信したのであった。結果は見ての通りである。
1回戦の投手陣の乱調からして、明豊が市立和歌山、智弁学園を連破するとは予想外もいいところであった。
何十年と高校野球を見てきても、予想が全部当たった試しがない。
って、当たり前だ。高校生がプレーしているのだから。
第4試合は意外な大差となった。というか、東海大菅生打線があそこまで畔柳に抑えられるとは思ってもみなかった。
エース・本田が先発したのに、先頭からの連続四球と自らのエラーで、いきなり2失点してチームのリズムが狂ったようである。
被安打5、与四死球11、失点6で、打線は2安打無得点か…。東海大菅生としては、今後にダメージが残る負け方だったように思う。
畔柳としては、9回の3四球が余計だったな。それによって準決勝で投げられる球数が121球になってしまった。
121球だと試合終盤で降板になる可能性が高い。返す返すも最後の3四球が惜しまれる。
一方的な展開だったので、杉本さんの解説があまり生きなかった。杉本さんの解説は接戦でこそ、より光る。
杉本さんも、杉浦元監督の話を解説中にした。
「私が高校生の頃は池田高校が強く、杉浦監督は打倒・池田に燃えていました」
それに内山アナが野中の名前を挙げて応じたのには感心した。
中京大中京は2009年の夏に優勝しているが、83年の池田との激闘との方が印象深い。
今日の結果、準決勝は天理-東海大相模、明豊-中京大中京となった。
天理-東海大相模はほぼ互角、明豊-中京大中京はチーム力なら中京大中京だが…。
準々決勝で燃え尽きたが、U24のアルゼンチン戦もBS・朝日で見た。
BS朝日での中継だったので松木が解説だった。解説そのものは戸田和幸の方が遥かに深みがある。
しかし、松木の狂態の方が楽しんで見られる。ただ、寝不足と重要な試合でなかったことで、途中で寝そうになった。
結果は3-0か。アルゼンチンは本気だったとは思うが…。
明日は休養日である。当然、ティップネスへ「ドレムラー、突進」だ。
ただし、今週はティップネスに1日しか行けない。明後日は準決勝、金曜は部屋の排水管清掃が午後1時からあるからである。
なんにせよ、明日は10時まで寝てられる。今晩はクソみたいに眠りこけたい。了