大会初日


 プー太郎生活2555日目。

 今日から甲子園大会が始まった。

 待ちに待ったとはいえ、もう開幕かと思うと狐につままれたような気分である。

 いつもは初日にして祭りの後の虚しさを考えてしまうが、今大会は無事に終了することを願うばかりである。

 なにせ、昨年のことがあるからな。今年の方が罹患率が高いし、どうにも嫌な予感がする。

 開会式を見るために8時半に起きたところ、雨で30分遅れて、いきなり吐いた。

 1970年代の開会式をYouTubeで見られる。当時の開会式は何かとシンプルで良かった。

 選手宣誓ももって回した口上よりも、がなり口調の定型的なものの方が、わしには響く。

 ほぉー。今大会から球審にニューボールを手渡す役目を女子もやるのか。

 それに伴い、名称がボールボーイからボールパーソンに変わったと聞いた。

 それを女性蔑視発言の団塊おっさんは、どう思うだろうか? 

 わし? 看護師じゃなくて看護婦でいいんだよ。それから想像してくれ。

 開幕試合の始球式が斎藤佑樹だったには少し吐いた。

 早実の後輩とはいえ、ああいうスマートな感じの奴はどうにも好きになれん。

 1つのエラーが試合の流れを大きく変えることはしばしばある。

 開幕戦の日大三島-国学院久我山の試合は、その典型的な試合であった。

 日大三島が3-0とリードした4回裏、国学院栃木はワンアウト1、3塁。

 ショートゴロで併殺かと思いきや、ショートがトンネル。チェンジのはずが、1点相手に入って尚もピンチでは、ピッチャーにはきつい。

 その直後の5回表、日大三島はノーアウト満塁でクリーンアップを迎えた。

 が、無得点。それで試合の趨勢が決まった。

 国学院栃木は、その後、着々と加点し、終わってみれば、10-3。

 秋の東海大会の優勝校の日大三島は夏も力を発揮できず、選抜に続いて初戦敗退となったのであった。

 第2試合は明豊の総合力が光った。樹徳としては同点に追いつくのが精いっぱいだったな。

 明豊は3番手の2年生右腕が良かった。そんなピッチャーが地区大会で登板がなかったとは信じられん。

 その2年生右腕の6点目のタイムリーが効いた。明豊は新チームも強いチームになりそうだ。

 第3試合は大熱戦となった。そして、優勝候補の一角・京都国際が敗れた。

 敗因は幾つもある。なんといっても、大会№1左腕とされた森下の不調が痛かった。

 それと、9回、10回と勝ち越せなかったのも大きかった。

 一関学院の先発のアンダーハンドの術中に陥っていたことも見逃せない。

 これで早くも波乱が起こったわけだ。波乱がない大会はほとんど記憶にない。

 明日は、愛工大名電-星稜、鳴門-近江が楽しみである。

 特に鳴門-近江に注目している。ロースコアの接戦になるのは必至である。

 今日の解説者はお馴染みの面々であった。やはりNHKは三白眼の男の男を起用しないくせぇ。

 野郎の監督時代の勝利至上主義ぶりをNHKが良く思っていないことは確かだろう。

 あに? 
「村上が登録抹消」だと? 

 これは激震もいいところである。チーム全体にガタが来るのは間違いない。

 実際、今日の試合を落とした。むろん、吐いた。

 もういい。明日も高校野球三昧だ。

 いや、明日は第1試合と第3試合は仕事をしながら見る。そういうこっていい。了

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